初心者目線で説明できないサッカー経験者たち | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

ヤフー知恵袋に寄せられた質問
 サッカーの見所というか基本的な戦術を教えてください。贔屓チームの勝敗はとりあえず置いておきます。華麗なゴールシーンやキーパーのファインセーブが見所なのは当たり前です。個人技も単発なので置いておきます。そういう単発的な出来事でなくて戦術に近いものです。例えば、私が唯一知っていることですが、「ディフェンスラインは横1列になっていて、ボールを持たないFWはそれを崩そうとしているのさ」ってことです。これは、サッカー経験者に教えてもらいました。そういうのがわからないので、サッカーは見てても面白くありません。解説者もそんな解説してくれないし(サッカーはあまりTV放送しないからでしょうけど)一時間半も出るかでないかわからない単発のシーンを期待しながら見るほど暇じゃありません。結果だけでOKとなります。できれば、サッカー経験者に教えてもらいたいです。よろしくお願いします。

 
ベストアンサー
 いい質問ですね。以前、サッカーやフットサルを経験し、今は観戦が中心で、他のスポーツもよく見る者です。<基本的な戦術>ボールゲームはどれも、試合の進め方が似ています。即ち、ボールをキープすることによって、相手の陣地に入り込み、スコア(得点)する、です。例えば、野球は、バッターが守備の薄いところにボールを打って、インプレーの時間を長くし、ランナーと言う形で進塁し、最終的には本塁を陥れることによって得点となります。テニスは、ボールを相手陣に放り込み、そのボールを返せないと得点(ポイント)となります。従って、基本的な戦術は以下の2つに大別されることとなります。1)出来る限り長い時間、ボールをキープする。(ボールポゼッション戦術)自分たちがボールをずっと保持していれば、いつでも得点できるし、相手に奪われない以上、失点リスクは低い。(ボール保持していても、一応、オウンゴールはある。)2)なるべく早く深く相手の陣地に侵入する。(陣取り戦術)相手陣地にプレイしている限りは、いつでも得点チャンスがあり、失点リスクは低い。(自陣からのロングシュートがゴールネットすれば、得点は認められる。)野球なら、(1)がスモール・ベースボール、(2)長打力重視野球、テニスなら、(1)がストロークプレイスタイル、(2)がサーブ&ボレースタイル、になるような気がします。さて、サッカーも同じです。(1)と(2)のいずれか、或いは、組み合せることによって、各国・各クラブのプレイスタイルが展開されています。だから、観戦される時は、このチームは、ボールキープ重視なのか、陣取り重視なのか、観察してみてはいかがでしょうか。無論、それぞれに弱点はあります。1)で、ボールばかり動いて人の動きが無くなれば、守備側はパスコースを限定しやすく高い位置からプレスをかけて、ボール奪取と得点機会を得られます。02年くらいまでのポルトガルやオランダが負けるときのパターン。(2)でも、前線へのクロスやロングパスに精度が無かったり、前線の楔のプレイが他選手と連動していないと、意味がありません。今季のACミランや最近のイングランドに当てはまるかな。<見所>サッカーは、他のボールゲームと比べて大きな違いが一つあります。それは、「ルール上、プレイ選択に殆ど制限が無く、かつ、プレイ選択検討用のプレイ停止も殆ど無いため、個人及びチームとしてのプレイの質を高める為には、プレイヤーの想像力とプレイヤー間の共鳴がとても重要。」にあります。難しいルールはオフサイドくらいで、攻撃回数や時間のかけ方、パスの方向等に制限はありません。一方で、タイムをかけて監督の指示を聞くとか、全員集まって次のプレイを検討するという事もありません。つまり、キックオフの後は、プレイヤー自身の判断の良し悪しがチームのパフォーマンスに直結します。そこで、想像力が共鳴というのが、キーになってくるのです。よくアイ・コンタクトや「感じるプレイ」といか言われますが、いずれにせよ、ゴールするためにはパス、ドリブル、フリーランニングをどんな手順ですればいいのだろうか、を攻撃側全員が意識し、プレイに望みます。だからこそ、得点した瞬間、みな同じエクスタシーを感じ、汗臭い男たちが抱き合ったり重なり合ったりするのです。一方、守備側がチームとして連動するから、攻撃側の連動性(想像力+共鳴)を上回ると、ボール奪取に綱がるわけです。従って、観戦される時は、 ●●さん自身が次にこんなプレイがあって、こういう風にボールが動くと、いいよなぁ、といつも考えていると、その考えと同じプレイが実現した時に、サッカー(観戦)の面白さをより感じられると思います。

 

回答②
 みんなこの手の質問にはあつくなりますね(笑)他の人も書いていますがサッカーは基本的にスペースをいかにうまく使うかがとても重要です。この場合のスペースとは「ボールを扱うために与えられた時間と地域」とでも定義できると思います。攻撃側はいかにこのスペースを有効利用するかを考え、守備側は相手のスペースをつぶすことを考えるわけです。このスペースをつぶすための有名な戦術が「プレッシング」です。DFが横一列に並びラインを上げることでオフサイドラインを上げることで相手を狭い地域に押し込みます。しかしラインを上げるということはDFラインの裏には広大なスペースが広がるわけですので単純にラインを上げるだけではスルーパスの餌食になってしまいます。そこで攻撃側がDFラインの裏を狙わせないように守備側はボール保持者が前を向けないように激しくプレッシャーをかけます。このとき守備側はDFラインを上げておくことによりMFとDFの距離が短くなっていますので数的優位を作りやすくなっています。この数的優位を使いボール保持者からボールを奪うわけです。このときの詰め将棋のような守備の連動を「美しい」と思えるようになれば立派なサッカー中毒です。それからプレッシングの特徴は高い(相手ゴールに近い)位置でボールが奪える、ということです。正確な数字は忘れましたが、セットプレーを除く得点の大部分がボールを奪ってから3本以内のパスから決まっています。つまり最も得点が入りやすいパターンは高い位置でボールを奪い、相手が守備を整える前にシュートを打つ、ということです。(ちなみに遠回りをせずまっすぐゴールを狙うプレーをダイレクトプレーといいます。しかし解説者でもワンタッチプレーをダイレクトプレーと間違って言っている人が結構いますね。)逆にこのプレッシングが破られるのは、まず守備側が疲れてプレスにいけなくなり数的優位が作れなくなったときです。後半になるとボール保持者にすばやくプレッシャーが掛けられなくなり前を向いたりドリブルができるようになスペースが発生します。そうすると攻撃側はDFラインの裏側を落ち着いて狙うことができるようになります。もう一つは数的不利を個人技で打開できるような選手がいる場合です。ボール付近で守備側が数的有利になるというのは同時にボールのない部分では数的不利になっているということです。ですからボール保持者が複数のDFをひきつけて逆サイドに正確なパスが出せると守備側とたんにピンチになります。チームごとの特徴などはいろいろあって書き出したらきりがありませんが、現代サッカーではどんなチームもこのプレッシングが根幹にあります。(ジーコジャパンは違うという話もありますが・・・)ぜひどうやってプレスをかけているかを見ながら観戦してみてください。

 
回答③
 どうも。えー自分で言うのも変ですが、一応サッカー大好きな経験者です。どのスポーツも同じではありますが、戦っている両チームの特徴や強み(まぁこれもなかなか分かりづらいですが…)、あるいは主力の選手などそういった「色」が各チームには必ずあります。それを生かすには、監督・選手などが一つになってその色を出すためにいろんな攻防があるわけです。たとえば、中盤(MF)の技術、テクニックが劣っているチームは中盤で相手チームと戦うのは不利なわけです。そういった、場合は自陣あるいは相手陣内で攻防をしたほうが良いことになるのです。逆に、去年の(W杯の)日本代表のように中田、中村、小野、稲本のように中盤に強みがある場合、フィールドの中央らへんで、ボールの攻防をしたほうが良いわけだったりします。他の例は、世界にはロナウジーニョ、アンリ、ルーニーのように特別な選手がいます。そういう選手がいる場合、またはそのチームがある選手をそう認識している場合は、その選手の得意なプレイエリアにスペースを作ること、サポートすることなどチームでその選手の能力を最大限に生かすための、方法論が戦術であったりしますよ。この「得意なプレイエリア」はその選手がハイライトやスポーツニュースで報道されてる映像で彼らがプレイしているエリアと考えてもらっていいと思います。あと、具体的には、「スペース」が非常に重要なキーを握っていると思いますよ。現代のサッカーはスペースを作り、それを生かす。その連続、あるいはドリブル突破のような個人技が合わさって得点やチャンスが生まれるわけです。最近は、サイドにこの「スペース」というものを見出し、生かすためにバルサに代表される1トップ、あるいは3トップというものが主流になっているわけです。質問文に「ディフェンスラインは横1列になっていて、ボールを持たないFWは…」とありましたが、これは見方としては縦と横に分けることができたりします。縦:中盤を生かすために、最前列にいるFWが相手ゴールに向かってタイミングを見計らって走ります。そうすると、日本のDF(守備)がいい例ですが、ずるずると下がってくれたら作戦成功です。スペースの確保に成功したといえるのです。横:特筆すべきドリブラーをゴール前で生かすために、1トップのFWが真ん中からサイドに向かってフリーランニングをします。そうすると、センターのDFはつられてサイドに意識がいく、ポジショニングがセンターからサイドになったりなどします。そうすると、DFは4人で構成されているのであれば4人の間隔が広くなる、4人の内真ん中に陣取っている2人のセンターバックが離れるなどの現象が起き、そこで作られたスペースがドリブラーが使うのです。他には、戦術という感じではありませんが、時間帯別に楽しむこともできますよ。たとえば、得点がよく入るのは、キックオフ直後の立ち上がりあるいは、終盤だったりします。ゲーム(試合)がつまらないなぁなんて感じて、選手が交代したら、それはあなたの感じ方がそのチームの監督と少なからず多少一致したことになりますよね。ですから、後半はこんな選手がいたらいいんじゃないかとか攻撃と守備の比重を変えたほうがいいのではなどなどありますよ。あと、●●さんが知りたがっている基本的な戦術についてってなかなか本で分かるものではないし、そういう情報がなかなか手に入らないですよね…。私も、専門知識を増やしたいのですが結構苦労します。ながながとなってしまいすいませんmm。

 

 

 
弥勒の論証

 
 どの回答も似たり寄ったりなので適当にベストアンサーが選ばれたのだと思いますが、ベストアンサーの方とふたつ目の回答の方は『アホか?』という感じです。

 

 
 サッカー戦術のキホンのキの字も知らない初心者に、2002年までのオランダやポルトガルだの、最近のミランやイングランドだの、そんな話をして『とてもわかりやすくてためになりました。ありがとうございます!』という返答がかえってくると思っているのでしょうか……?

 

 
 また、ふたつ目の回答はプレッシングについて説明していますが、プレッシングは守備の戦術です。初心者に守備の戦術から教えてどうするのでしょうか?

 

 
 また、ラインコントロールについて説明していますが、質問者の方は質問文から察するにテレビ観戦のみの人だと思われます。テレビ観戦ではラインコントロールや最終ラインとFWの駆け引きは確認できません。テレビ観戦のみの人にラインコントロールを説明する時点でNGです。

 

 
 もしも━━『サッカーの攻撃戦術はだいたいわかりました。次に守備戦術のプレッシングについて教えてください。ちなみに私はスタジアム観戦派です』━━という質問に対してならふたつ目の回答はそこそこためになる回答ではありますが……。

 

 
 個人的には3つ目の回答がベストアンサーかなと感じます。

 

 
 それにしても、サッカー経験者ですらこんなわかりにくい説明しかできないのですから、【サッカーの試合のおもしろい観方】を知りたくても知ることができない人が一向に減らない実情を痛感させられます。

 

 
 ちなみに私は初歩的なリフティングや足技ができるくらいでサッカー経験はないですが、【サッカーの試合のおもしろい観方】を初心者の人たちにわかりやすく説明できる自信はあります。私のこのブログをすべてのターニングポイントに、サッカーを知的な視点から深く楽しめる人がひとりでも多くあらわれてほしいです。

 

 

 

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