こんにちは。スタディプライムの飯塚です。

 

今回は挑戦状⑧の答えです。

問題は【次の図の面積を求めよ】(ただしAB+BC=12cm)

でした。

 

それでは答え、行って見ましょう!

 

 

まず最初に確認したいのは【大切な視点】です。

これは問題を解くにあたってのテクニックであったり、セオリーだったりする部分です。

ミステリ小説で双子が出てきたら、とりあえず入れ替わりを疑おう。みたいな感じです。

 

今回の大切な視点は3つ。

①公式が使えない面積の求め方(分ける・埋めて引く・移動)

 今回は移動を使う

②同じ長さの部分はくっつける

③AB+BC=12 だからABとBCが直線になるようにする

 

この3つの視点があると、答えにたどり着くのがだいぶ楽になります。

これを踏まえて、答えまでの流れを見てみましょう。

なお今回は解法を2つ紹介します。

 

【解法1】

AB+BC=12 を利用するために、ABとBCを横に並べます。

同じ長さの部分はくっつけるので、ADとDCを重ねます。

(よくよ~くみると、もう重なっている!)

ここまでくると、点Cを付け加えれば、青線で元の図形と同じ形を作れることに気が付きます。

上の図形を複製して、ひっくり返してガッチャンこすれば、正方形が出来上がります。

正方形の一辺は、AB+BC=12cmなので、12cm。

正方形の面積は12×12=144

正方形は求めたい面積の4個ぶんなので、1個は

144÷4=36 答え36㎠

 

【解法②】

問題の図形を見たときに、2通りの補助線が見えたでしょうか。

 

特に上の図の補助線は応用問題として頻出なので、この補助線を入れた人はセンス◎。

ですが、今回は下の図の補助線を使います。

 

移動させる

同じ長さの部分はくっつける

AB+BC=12

 

これら3つの条件を考えると、右の図の三角形ABCを反時計回りに移動して、ADとCDを重ねてみたくなります。

すると、できた三角形は、直角三角形で一番長い辺が12cmとなります。

この面積を求めたいので、高さの補助線を入れる。

そうすると、直角三角形の性質により高さが6cmと分かる。

 

よって求める面積は12×6÷2=36 答え36㎠

 

以上、2つの解法でした!

 

【まとめ】

今回の挑戦状、いかがだったでしょうか。

中学受験を目指す小学生は、ぜひ問題を見た段階で方針が思い浮かぶように、何度もチャレンジしてみて下さい。

また、挑戦状は頭の体操としても役に立ちます。

はじめは全く手足が出なくても、方針やテクニックなど、要点を覚えていくことでだんだんと解けるようになります。難しい問題を解けたときの達成感は格別!ぜひ、これからも挑戦し続けて下さい。

 

今日はここまで。

最後までお付き合い、ありがとうございました。