外国人だけでなく、日本人にも
芸者・芸妓=遊女、もしくは遊女の部分を持つと
考えている人は多いです。

わたしもそんなモンじゃないかと思っていたのですが・・・。



先週、木曜日と金曜日、現役の芸妓さんとお会いする機会がありました。
(芸者は関東、京都では芸妓といいます)。


日舞は、以前に何度も見たことがありましたが
いや、すごい、上手い!
そして、芸妓さん本人美しい!
素顔は、ごくふつうの若いお嬢さんなんですけど・・。

しぐさが、何ともいえずきれいなんです。



メイク講座もありましたが、考えていたものとまるきり違う!
外国の映画などでは、ピエロと同じドウランで真っ白にするから怖いんですよね。
歌舞伎のメイクは舞台用ですから、これもこのまま間近に来ると怖い。
でも、本物はきれいなんです。何ともかわいい。



お座敷遊びも少し見る機会がありましたが
お客様の楽しませ方は、やはりプロフェッショナルです。


日舞、小唄、三味線、お茶、お花とお稽古もしっかりしています。
これだけの技術を磨いていれば、遊女である必要はないと思いませんか。


芸妓さんに聞いた、彼女たちの矜持を示すもの。
着物の裾が長いので、歩くときは左右の裾をまとめて片手で持ちますが
これが、左手。
中に着ている着物の裾は、右側に合わせ目がきます。

右側に持てば、右側から着物の中まで、手を入れることができる。
でも、左側だとそれができないんですね。


日本人でありながら、知らないことがたくさんある世界ですね。


現在、芸妓さんのドキュメンタリー映画を上映中です。
「さゆり」はエンターテイメントでしたから、
正確に描いていないところが多いです。
いつも見られる映画ではないので、この機会を逃さずにどうぞ!



はんなり Hannari -Geisha modern
June 26 - July 2 Laemmle Santa Monica
レムリ・サンタモニカ劇場
1332 2nd Street, Santa Monica, 90401 310-394-9741
当日券10ドルはBox Officeにて購入できるほか、劇場のウェブサイトにて購入
できます。
http://www.laemmle.com/


前売り券10ドル 旭屋書店、トーランス店とウェストLA店にて発売中
Show times are 1:00, 3:20, 5:40, 8:00 & 10:15

詳細は http://www.hannari.info/


"Finally! A Geisha documentary that truly penetrates the art and meaning
of this traditional world. Director Miyuki Sohara has gained the trust
of Kyoto's various geisha communities enabling her to show what matters
most to these women and the artists who support them. Hannari - self
assured, bright and gorgeous - the perfect description of the modern
geisha."
- Liza Dalby, Anthropologist and author of the book, Geisha (1983)
私は映画「はんなり」を見てやっと芸妓の美の世界を追及するドキュメンタリーに出会うことができた。曽原三友紀監督は花街の人々の信頼を得ることにより、花街文化を支える人たちの心意気を映像に納めることができた。はんなりーそれは凛としていて、華麗な現代の芸妓たちにもっともふさわしい言葉である。
(人類学者 ライザ・ダルビー)


A rare, thorough, and extremely informative look at a unique facet of
Japanese culture. It opens the doors to a mysterious world that
very few will ever get to experience firsthand."
-- Todd David Schwartz, CBS Radio
このドキュメンタリー映画はめったに見ることができないミステリアスな芸者の世界を解りやすくとらえている。「はんなり」はとても珍しい日本文化の一面をとらえた貴重な映画である。
(米国CBSラジオパーソナリティー トッド・シュワルツ)


"A Documentary film with so much texture that one could feel the warmth
and smell the air in the Geisha districts of Kyoto. Hannari gave me a
strong yearning for a world we know so little."
-- Mie Asoh, ROADSHOW Magazine Columnist
京都・花街の温度や湿度、においまでもが感じられるドキュメンタリー映画「はんなり」。知らない世界のはずなのに、懐かしさがこみ上げてきました。
(ROADSHOW LA在住コラムニスト 麻生美重)

morin