最近、我が家の話題は次男の結婚話につきる。
次男は、
オマエはイカレポンチか‼️
とツッコミたくなるほど浮かれている。
次男とその彼女は大学時代から6年もかけて付き合っていて、恋人であり親友みたいなものである。
だから、「そろそろ結婚しようと思う」と次男に言われたとき、
「そ〜〜しなせぇ〜〜、そ〜〜しなせぇ〜〜」
と、頭をブンブン縦にふりながら賛成した。
ただし、ここで一つ問題がある。
次男は彼女のお父さんが怖いのである。
次男の彼女は3人兄妹の中でたった1人の女の子で、蝶よ花よと可愛がられて育てられてきた。
お父さんにとっては目に入れても痛くないほど、愛しい存在だ。
その上、彼女のお父さんは近所でも評判の強面で、しかも、剣道2段の強者らしい。
次男はビビりまくっている。
アタシは次男の目を見て言った。
アタシ: 息子よ、心配するな。彼女のお父さんは、アンタの頭を竹刀でかち割ったりはしない。
息子: ウンウン(激しく頷く)
アタシ: 息子よ、あの彼女のお父さんなのだから、絶対優しい人だ。
息子: ウンウン (さらに激しく頷く)
アタシ: 息子よ、誠意を見せろ。安心して、挨拶に行ってこい!
息子: ウンウン(頭がちぎれんばかりに頷く)
という訳で来月、彼女のお父さんと対面するらしい。
まぁね、6年も付き合っていて一度も挨拶に行っていない次男も悪い。
思い起こせば次男は、とにかく手のかかる子だった。
小学校1年生になっても、学校でお漏らしをしてベソベソ泣きながら帰って来たことがある。
いつも長男とアタシの周りを仔犬のようにまとわりついて転げ回っていた。
高校生になっても、全裸ででんぐり返りをして笑いをとるようなアホな子だった。
そんな子供っぽい子が、結婚ですと!
アタシはいつの間にか逞しく成長した息子をながめかながら、
「大きくなったなぁ〜〜〜」
と呟いた。