就職して一週間が過ぎた。




自分で言う。




アタシは覚えが悪い。




オバチャンだからか、元からなのか、もたもたして、



「もう一回お願いします!!!」

 
と涙目でお願いすることが多い。




申し訳なくて、情けなくて、巨大な穴を掘って隠れたくなるアタシである。






そんなこんなで一週間が過ぎた。






入社当日、アタシについてくれた先輩社員が、



「アンタ、運がいいよぉぉぉ〜〜」

と言った。




なんでも、アタシが入る直接にモラハラ上司がどこぞに飛ばされたそうだ。





先輩はアタシがその上司にあたらなくて、ウルトララッキーだと言った。




なんでもその上司は、通りがかりに舌打ちをする、怒鳴る、人格否定する、のマンモス上司だったそうだ。




なので限界に達した部下が、みんな揃って辞めると言ったらしい。



先輩社員は元上司のことを、クソみたいな上司と言った。




そして、驚いて見つめているアタシを見て、
 
 


「おっっっと、失礼」という表情をした。





この会社、大丈夫なのかとアタシは思った。




結論を言うと、今のところ良き先輩に囲まれて仕事をしている。



ちなみに、アタシを指導してくれる先輩社員は我が子と同じ年である。



アタシは複雑な心境で、テンパって仕事を覚えるのである。




アタシ、頑張れ。