Nothing but the Wired

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ギタリストが好きそうなアルバムや曲を紹介します。

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The Extremist  /  Joe Satriani

 

 Jeff Beck以外に挑戦する者のいなかったギターインストというジャンルを世の中に広めた立役者であるJoe Satriani。ギター伝道師と言う渾名は決して大げさではなく、作品ごとに何かしら新しいギターの可能性に挑んでいる。前々作「Surfing with the Alien」、前作「Flying in a Blue Dream」と、楽曲の完成度も高く、多彩なギター表現を駆使しているのだが、テクニカル志向であろう事は否めなかった(それはそれで一向に構わないのだが)。

 

 そこで発表された今作「The Extremist」は見事なまでの方向転換を遂げている。まず、前作までのテクニカル志向はすっかり鳴りをひそめ、徹底した楽曲主義となっている。速弾きパートは無くもないが、あくまで楽曲が必要とする音しか弾いていない。この「楽曲に必要な音のみを弾く」スタンスによって、ギタリストとしてのみならず作曲家としても一流の領域に踏み込んだのではないかと思います。

 

 ちなみに筆者は高一の時にギターを始め、一年ぐらい経った時にこの作品を買って聴きました。Satrianiを聴いたのはこのときが初めてです。その時の筆者はMetallicaとかコピーしてたと思いますが、このThe Extremistの一曲目「Friends」を聴いてすぐにそれまで感じた事のない衝撃を受けたのを覚えています。「Friends」のギターはクリーンのアルペジオから入り、しばらくしてからリードギターのメロディが鳴り始めるんですが、このリードメロディの最初の一音を聴いた瞬間に「あ、(これまで聴いてきたのと)全然違う。この人メチャクチャ上手い!」と思ったのを鮮明に覚えています。ギターの事をまだよく分かっていないただの初心者にたった一音でそう思わせる音とはどの様なものなんでしょうか。もちろんピッキングの角度や力の入れ具合、ヴィブラートの掛け具合などのフィジカルな技術やアンプ、エフェクターのセッティングが全てだと言われればそれまでですが、音数やテクニカルプレイに頼らずに一つ一つの音に説得力を持たせようとする姿勢から生まれたトーンだからこそ強く印象に残ったのだと思います。

 

 Satrianiは色んなスケールを駆使する事でも有名ですが、この作品でもタイトル曲でドリアンスケール、「War」という曲ではフリジアンスケールと、色んなスケールの響きを堪能できます。

 

 

 

Friends

この動画はレギュラーチューニングですが、原曲は半音下げです。

 

 

 

Cryin'

正に泣きのギター。チョーキング、ヴィブラートでの感情表現が学べます。

 

 

Rubina's Blue Sky Happiness

この曲を弾きたくてバンジョーを買おうか本気で悩みました。LIVEバージョンがないのが残念。3:45~のリフレインはずっと聴いていたくなります。

 

 

 開放弦を駆使したフレーズなどもあり、ギタリスト的にはコピーして楽しい曲が詰まっていると思います。音数が少ない分、トーンやヴィブラート、フレーズの間などを意識してコピーすると結構良いのではないでしょうか。

 

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