Nothing but the Wired -2ページ目

Nothing but the Wired

ギタリストが好きそうなアルバムや曲を紹介します。

Ⅲ Sides to Every Story  /   Extreme 

 

 このExtremeというバンド、ファンキーでダンサブルなリズムのせいか非常に陽気に聞こえたりするので、メタルと言う呼称にはおよそ相応しくないサウンドなのだが(そのせいかファンクメタルなんて呼ばれ方をした)、それはさておきギタリストのNuno Bettencourtのプレイは兎に角面白い。

 

 スキッピングやタッピング、もしくはその二つを合わせたスキッピング・タッピングなどのコンテンポラリーなテクニックは勿論ですが、Nunoのギタースタイルの肝はファンキーな16ビートに乗りつつ休符をも駆使したリズミカルなプレイ、ブリッジミュートを効果的に織り込んだパーカッシヴな速弾き、コードプログレッションにしっかり絡んだ抒情的なフレーズメイク等の割と基本的なテクニックや発想を昇華させたものなのではないかと思います。バッキングで安易なパワーコード連打等を弾かずに一風変わったフレーズを弾くスタイルは筆者が特に強調したい所。これは色んなギタリストに見習ってもらいたいポイントでもあります。ちなみにNunoのギターテクニックを重点的に聴きたい方には2ndアルバムのPornograffittiをお勧めします。しかし今回紹介する3rdアルバムの方がテクニック的には劣るかも知れませんが、フレーズメイク、リフの凝り方、楽曲に対するアプローチ等の面で優れており、総合的に学ぶべき所が多いと思います。楽曲的にも良い曲が揃ってます。

 

 

Rest in Peace

3:11~のギターソロは派手なテクニックは一切使ってませんが、コードに上手く乗っていてとても綺麗に聴かせます。完全に曲の一部として成立してますし、このアルバム屈指のソロだと思います。

 

 

 

Color Me Blind

サビで「Why do we dream in black and white?」と歌う人種差別の曲。歌い出しの「I had a dream」という強烈な皮肉が印象的です。Nunoのギターのトーンに関してはあまり語られる事はありませんが、とても聴きやすいと思います。バッキングで色々やっても邪魔に感じないのにはこの聴きやすいトーンも一役買っているのでは。

 

 

 

Cupid's Dead

ファンキーさ全開のExtreme代表曲。休符を上手く使う事で16ビートにキレが増しています。

 

 

 

 この他にも「Peacemaker Die」「Stop the World」など、2ndまでの陽気な雰囲気に比べると陰の面が色濃く出たアルバムですが、楽曲自体や歌詞などトータル面での表現力が増したとも言えるかも知れません。

 

 

 

 余談ですが1stアルバムの「Extreme」も中々の名盤だと思うのですが、何故かあまり語られていない気がします。気が向いたら是非一聴を。

 

ExtremeExtreme
760円
Amazon