冬の花園(Winter Bells ♪倉木麻衣) | merveilleux777のブログ

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お花の教室…
メルベイユ、フルール
「素晴らしい花」主催


日常の中で感じたことをエッセイ、ポエムにして…♬

冬来たりなば  春遠からじ

寒く厳しい冬が来たということは

暖かい春が  目の前まで来ている


そんな春の気配すら感じた  先週末

一瞬  季節が交代したかのような 暖かさにつられ

なばなの里へと車を走らせて…





三重県なばなの里は  花の春こそメインの植物園

冬の今の時期は  ウインターイルミネーション!


といえど  この時期にも楽しめる  日本最大級の温室~ベゴニアガーデン☆

南米アンデスをモチーフにした  年中満開のベゴニアや

世界各国から集めた数百種  12000株の花達の温室へと…





エントランスを抜けると  そこは花舞う~夢の花園…♪


薔薇のような牡丹のような  色彩鮮やかなベゴニアが

天井から周りから包んでくれるかのように

気持ち舞い上がらせてくれる



咲き誇る花をバックに  カメラマンによる記念撮影!

フォトカードをその場で頂き  益々気分上々♬





ベゴニアと言えば  公園やお花屋さんでもよく見かける

リーガースベゴニアをイメージしていたものの



そこには茎が立ち上がり  一輪ずつ鉢に咲く大輪の花…

茎が垂れ下がり  先に多くの花を付けるハンギングの花…



これは球根ベゴニアと言う  南米アンデス高山に分布する交配種

一つの花は10日間程咲き  スタンドタイプは半年間

ハンギングタイプは  一年以上咲き続けるという



豪華絢爛に雛壇に  色とりどりの花顔での御披露目☆

私もコートを脱いでベゴニアと同化して

大輪に咲き誇る赤いベゴニアを眺めることに…





ベゴニアに寄り添いお世話している 

園芸スタッフの方にお話しを伺うことに…



球根ベゴニアは  光を好み日照時間が14時間以上あると

季節に関係なく花を咲かせ  秋から春まで照明を当て

電照栽培しているという



室温は昼温27度前後  夜温17度前後になるように設定

水やりも自動タイマーにより管理されている



中でも不思議に思ったのは…

球根ベゴニアは  球根を植えているのかと思いきや

花一房から1000粒の種を取り  種を蒔いて育てているということ





そして雛壇に整列して 生き生きと咲き誇る花達にも秘話があって

美しく今を誇らしげに  色艶美しく咲く花達は  前列に並べられ

少々意気消沈してきた花達は  後列へと追いやられるよう


それも 日々一輪ずつの花顔を見極めながらの  

園芸スタッフさんの  大切なお仕事だとか…





どうやら  花も人間社会を表しているかのようで…


今を旬に咲く花は  脚光浴びる若手売れっ子女優として

年配の女優さんには  それなりの立ち位置と役柄もあるもの

舞台演出には 花達の一体感が大切!

主演も脇役も一緒に  舞台を支えているはずだから…



野に咲くすみれの花も  可憐な百合や牡丹の花に至るまで

どの花も  世界に一つだけの個性ある美しい花だから…





次のステージは  フクシア!

花の形は「女王様の耳飾り」…ツリウキソウ

中南米の高地低木で  夏の暑さが苦手な花



天井からぶら下がっている花は  まさに可愛いイヤリングのよう♬

一つ一つ見ていくと  花色の組み合わせが微妙に違い

現代作られている種類は  2000種以上あるようで

女王様はもとより  世界中の女性に親しまれるような  花イヤリング☆





女性の指には指輪やネイルが  手を美しく演出するように

女性の顔の横で  華やかさを添えるよう揺れる~イヤリング☆


花には花の美しさ…  女性には女性らしい美しさとして…

色と香が寄り添うのは 必然なのかも☆





そして三棟目入り口付近には… 睡蓮池

冬でも咲いてる睡蓮?

本来の睡蓮の開花は夏だが  一年中26度前後の温室では

開花のチャンスが増えて 冬でも咲いてる睡蓮



名前の如く  夕方になると眠る睡蓮

夕方近くに訪れたのに  

夏を思う睡蓮池で 美しい睡蓮に遭遇することに…☆





そしてフィリピン原産 オオバヤドリ、ノボタン!

美しい桃赤色の小花を咲かせる花


山百合を交配改良された品種…ロベルタ!

大きな花と甘い香りの桃色花弁が  重なる八重咲き品種

目を見張る存在感を漂わせて  訪れる人を魅了する  温室の花達☆





野ざらしの中でも  踏ん張る力強い草花

寒さに耐える土中の  球根花

そんな花々も  微妙な春の気配を感じているのだろうか


そうかと思えば  

程よい適温でしか咲かない  温室育ちのデリケートな花





それぞれが一番心地よい場所で咲けるように

花には 花それぞれの適性を持って 
 
生まれ育ち生きている



咲く花はそれが自然か  管理された環境かは

知る由もない

只ひたすら  世界に一つしかない花を咲かせるだけ…





冬に咲き誇る花達

与えられた命を全うし 

憂いなく生きる花達



人の心を彩り

優しく強く

舞う花に 

「ありがとう」の言葉をかけた


冬の花園☆彡