最近読んだ本のご紹介~♪パート2
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)/西尾 維新
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なにかと話題の西尾維新さん。
昨年の化物語、愉しませていただきました。「戦場ヶ原、惚れ~♪」 はい、公のブログ上で、判る人しか判らないネタは厳禁です。また先生に怒られちゃいます。
――と話を戻しまして、こちらが西尾さんのデビュー作。
やたら長いなぁと思いつつも気付いたら読み終わっていました。んー、この人の描く人間ってぶっ壊れてるなぁ。本作にしても化物語にしても。
まあ、それが魅力なのでしょうか。
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昨年の電撃大賞で新設されたメディアワークス文庫賞の第一号受賞者様です。
清々しさ第一級で、お奨めなのはもちろんのこと。もう、めちゃんこご迷惑かけてしまったが故、口上せずにはいられません。
出だしのくだりが良い味出していますよね――田園ファンタジーを髣髴させるような穏やかな読み心地。私め大好きです。
ぎっとぎっとのオヤクソクが集まる電撃小説大賞では、きっと爽やかフルティーな出だしで下読みの方々も癒されたに違いありません。
かと思いきや、通販番組のリアルな現場が緊張感を演出しています。
あーくそー、先生には勝てやしない。 うん、そもそもチミは無力なのだよ。 はい出目金でした。 いや、出不精でした。 あれ、出過ぎた真似でした。 いろいろ、すみません。
- 探偵・花咲太郎は閃かない (メディアワークス文庫)/入間 人間
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入間人間さん、デビュー作が衝撃的で、書店で見つけては手にとってしまう作家さんです。いやー、この文体、好み別れるやろなー、と思いつつも、ミーは大好きなのですよ。
ただ、本格的推理、ストーリーを求める読者様はご注意をば。たぶん、一蹴したくなるかもしれません。
探偵とか言いつつも、一切推理しませんからね。 トウキ――と言う小学生の幼女に執拗に迫るただのロリコンですからね。 もう、文句なしのエンタメ一本堂な小説である訳ですよ。
ロリコン小説――用法・容量を守って正しくお使いください。
- 廃墟建築士/三崎 亜記
- ¥1,365
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雑誌で見かけて「面白そうなタイトルだな」と、ジャケ買いならぬ、タイトル買いしてしまいました。
本作は短編集で、初めて読む作家さんです。廃墟建築士もユニークですが、他にも着想点が独特で私的に大好きな作風でした。
例えば、『七階闘争』――ビルやマンションの七階の完全撤廃を決定した行政と反対派の物語なのですが、「なして七階やねん」と突っ込まずにはいられません。
でも、七階の歴史は云々と語られるうちに、そうなのかも、と世界に引き込まれてしまいマスタ。やれれちゃったわよ、あははん。魅せられちゃったのね、うふふん♪ と訳の判らぬ落ちで締めたいと思います。