青白い血管が見える彼女の首筋に顔をうずめると女の子特有のふわふわとした良い匂いがする。


「ひゃう……」


 そんな驚いたような声をあげる彼女もまた可愛らしい。


顔を戻して彼女の顔をじいっと見つめている。


「なによ?」


 突然じゃれだしたのが気に食わなかったのか吊目がちに言ってきた。


そんな不満を漏らす彼女の唇からは真っ赤な蛭のような艶やかさを感じた、思わず下唇に吸い付きたくなるような瑞々しさを持っている。


そんなぼくの視線に気づいたのか「ふんっ」と言って顔を横に向けてしまった。


すると白い産毛の生えた彼女の耳たぶに赤みが差しているのにぼくは気がついた。


なんだ照れているだけか、ぼくは彼女のか細い肩に手をかけるようにして彼女を抱きしめてやる……と言う夢を見た。