「おはよう」


 まぶたの上から差し込む眩しいくらいの光に目を細めながら心の中で誰に言うでもなく呟く。


今日みたいに天気の良い朝は胸も躍るようにうきうきとしてしまう。


目覚めが良かったせいかすうっと身体を起こして立ち上がると窓を思いっきり開けた。


すると、晴れ晴れとしたような空気が流れ込んでくる。


その空気を胸いっぱいに吸い込みゆっくりと吐き出す。


ぼくは生きている。


当たり前だけど、この忙しい世の中でそんな事を感じられる瞬間がどのくらいあるだろうか。


ぼくはこうやって自分の生を再確認するのだった。