自宅近くに風情漂う神田川が流れている。


ぼくは天気の良い午後の昼下がり、神田川をぶらぶらしてみた。



ほんのりと青臭い風を鼻腔に感じる。


神田川の水面は太陽の光に反射してちろちろとした輝きを馳せ、


その水の中を大魚のごとき振舞う丸々とした鯉が勢い良くうろこをきらめかせている。


都心から電車で二十分とかからないこの場所ではあるが、


確かな自然が生きていた。