村上龍著『五分後の世界』から新しいプロットを作る


●まずは『五分後の世界』を構造化


私達の認識する世界とはずれた世界に迷い込んでしまう


衝撃の真実を知ることになる


第三者の影響で命の危険にさらされる


命の危険を通してこの世界に目覚め始める


この世界の人々に受け入れられる。


この世界で自分も生き抜くことを決める



●プロット 『血の無い生命体』


 主人公は気付くと商店街の通りを歩いていた。買い物する主婦、駆け出す子供たち、いつもの光景である。ふいに警官のような格好をしたでも少し違う格好の男に「貴様は人間か?」と質問され、そうだと答えると逮捕されてしまう。


 警察署に収監されてしまった主人公。警察署で矯正研修を受け、ここが別の世界であることを知る。我々は貴様らと違って一〇〇%間違いを起こさないのだという。この不良品どもがと言われる。主人公は一〇〇%間違いを起こさないなんて、そんな人間いるかよと思う。同時に逮捕され収監されていたある女と親しくなる。しかし、その女が逃亡を図り射殺される。血が噴き出ると思った瞬間。白い煙を上げて女は倒れる。どういうことだ。


主人公は"人間"専用の収容施設に移されることになった。移送途中の車両が襲われる。
激しい銃撃戦にて流れ弾を受けた主人公は、足から血を出す。襲撃者から「あんた人間か! 死ななくて良かった」と言われて助けられる。


その後、地下組織に連れて行かれる。そこでは、人間と名乗る人々がいた。
どうやら今まで出会った人は完全に人に似せられた人工生命体。ようはロボットだったのだ。この人たちの話を聞くとどうやら一〇〇年ほど前に人類はほぼ絶滅し、ロボットたちだけが生き残った。そこで、わずかに残った人間は、地下組織にもぐり戦っているのだと。


突如、ロボットの規律維持隊に地下施設が襲撃される。主人公は武器を渡されて動揺している。ロボット達は女子供容赦なく"破壊"していく。血が噴き出す。
 ロボットは返り血を受けながらも何の躊躇することなく人間を差し殺し破壊し続ける。ロボットに感情なんてないのだ。それを見た瞬間、ロボットを破壊していた。
 そして、主人公は武器を手に握りしめ、敵集団に向かうのであった。