おはようございます
今日は児童精神科医の佐々木正美先生の著書より、本当の意味での「甘やかし」についての考え方を紹介したいと思います。
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佐々木流「甘やかし」
「甘やかす」ということは、子どもの願いをできる限りたくさんかなえてあげることです。
それは物を買ってあげたり、テレビやゲームを好き放題させるということではありませんよ。
お母さんの体と時間を、子どもが望むままに与えてあげるということです。
この子は何をしてほしいのでしょうか?
ゆっくりママと遊びたい?添い寝をしてほしい?
それともひざに座って甘えたい?
「こんな年になってまだこんなことをしてほしいの?」と驚くことがあるとすれば、
「赤ちゃん時代に甘えが足りていなかった」ということの表れです。
いくつになってからでも遅くはありません。
子どもに要求することをやめ、子どもの要求を聞いてあげてください。
私が定期的に勉強会を開いているある幼稚園でも、ひどく攻撃的な子がいました。
しかっても、注意しても直りません。
結局、その子の悲しみを癒す方向で対処することにしたのです。
その幼稚園では、何かトラブルがあったとき、担任の先生は乱暴した子のほうを抱っこすることにしました。
泣かされた子は、誰か手の空いている先生や子ども達がなぐさめるんです。
実際、それで十分でした。
担任の先生は、乱暴した子に何も言いません。
ただ抱っこするだけです。
二人を引き合わせて「仲直りしようね」なんてことは、絶対にしません。
二人いっぺんに抱っこするのも効果がない。
それでは、乱暴した子の心は癒されないからです。
乱暴された子の悲しみは、その場限りの悲しみです。
少しのフォローがあれば立ち直れます。
でも、乱暴してしまう子、友だちを泣かせてしまう子は、もっと悲しい。
もしかしたら、生まれてからずっと悲しいのかもしれない。
その心を癒さなければ、その子の乱暴はやみません。
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人間は誰しも攻撃性を持っていますが、欲求不満が強いほど攻撃性も強くなります。
他害をしたお子さんは自分は被害者だと思っているのですから必ず「理由」があるのです。
お子さんの個性は一人ひとり違います
そのつもりはないけれどお友達を叩いてしまうお子さんの中には、
ただ単にどう接したら良いのかがわからないという場合があります。(感覚が過敏で原因になる刺激がある場合もあります。)
例えば強く叩いてしまうことで、相手の反応も大きいのでそれが正解として、
その行動が強化されているのかもしれません。
こんな時は「適切な行動を教える」ことが効果的な場合があります
例えば、この位の強さで肩をトントン優しくたたいてみよう!などと教え、一緒に練習してみる。
そして教えた行動が出来たら、笑顔で認めてもらうことで適切な行動がだんだんと分かるようになっていくかもしれません。
感覚が過敏なお子さんは五感のどれかに不快な思いや辛さを感じていて、それを上手く言葉で伝えることが出来ないのかもしれません。
その辛さにまずは「共感」してあげるのが良いといわれています
いずれにしても原因になる「理由」が必ずあるのです。日頃からお子さんの様子をよく観察して適切な対応策の選択肢を増やしていけると良いですよね
毎日一生懸命子どもと向き合って頑張っているママさん一人ひとりをいつも応援しています
最後まで読んでいただきありがとうございます
感謝