習いごとを始める理由 | 皮膚科専門医の仕事育児日記

皮膚科専門医の仕事育児日記

皮膚科専門医として働きながら、家事、育児をして過ごす日々。
仕事、家事、育児の本業はどれだっ⁉︎と悩みながらもドタバタ過ごす日々のこと、皮膚のことを綴っていきたいと思います。

どこのご家庭も、何か目的があって習い事をやっているのかなと思います。

 

 

うちの下の子は、小学校上がる直前から「学研教室」に通っています。

 

 

最初のきっかけも今も続けている理由も、勉強をできるようになってほしいとかそういった理由ではありません。

 

 

「人の話を聞き、行動する」

 

「困った時に助けを求められるようになる」

 

 

この二つが目的で始めました。

どちらかというと後者の方が強く望んでいました。

 

 

下の子は、恥ずかしがり屋なのか、プライドが高いのか、

 

何かあっても、周りの大人に「教えて」「わからない」「困っている」と言うことができないことに、年長の途中で気がついたことです。

 

 

 

もともと、上の子と下の子は同じスイミングスクールに通っていました。

 

そこで、練習を見ていたら、、、

 

振替をした時、いつもと違うコースで泳がなくてはいけないとき、

 

いつもと違うコーチで、どこに並ばなくてはならないかわからないとき、

 

それ以外にもわからないことが起こった時、

 

泣いて叫んで、少し遠くにいる上の子を呼び、上の子が教えてあげる、もしくは上の子がコーチののところまで行って代わりに聞いてあげるということが続いていました。

 

 

最初は上の子は優しいな〜と思って温かい目で見守っていましたが、

 

年長も後半に差し掛かった時に、下の子はこれで小学校に行って大丈夫かな?と心配になりました。

 

 

保育園ではどちらかというと先に先生がフォローしてくれていたため、困ったというエピソードもありませんでしたが。

 

でも、小学校はそうもいきません。

 

担任は一人しかいないですし、上の子が同じ教室にいるわけでもなく、

 

同じ保育園から同じ小学校に上がるお友達はたった一人でした。

 

 

 

このままではきっとまずいよね。と、

 

夫と話し合い、何んでも良いから下の子一人で習い事を始めようということになりました。

 

 

最初は近くにある、とあるフットサルクラブに入れてみようかという話になりました。

 

フットサルと言っても、週一回1時間、試合もないゆるいクラブ(という評判だったところ)。

 

男女問わず習えて、先生も優しいと言う噂でした。

 

 

本人に話すとノリノリで「サッカー、やってみる!」と。

 

そこで、ある日、私と下の子で体験に行きました。

 

けれども、開始1分で思わぬ事態に。

 

 

開始早々にコーチから 「じゃあ、体験の子、自己紹介して。」と言われたんです。

 

これは恥ずかしがり屋の我が子には、すごい高いハードル!!

 

だって保育園では、参観日には恥ずかしくて座ってもいられないような子でしたから。(今は座っていられるようになりました)

 

下の子は声を振り絞って「・・・〇〇です」

 

そう言ったかと思うと、踵を返し、私のところへ顔をぐしゃぐしゃにして戻ってきました。

 

 

そして

 

「こんなところに来たくなかった」

 

と。

 

 

 

どうやらいきなりの自己紹介で心が折れた様子。

 

この時点で私も半分心が折れましたが(笑)、「せっかくだし、練習だけでも見てから帰ろうよ」

 

 と、伝えました。

 

 

でも、一度折れた心は2度と戻らず。。。「こんなものは見たくない!!!」

 

の一点張り。

 

 

もう心の中は「どうしよう?」と動揺しまくりでしたが、

 

まだ、やらないと決まったわけではないし、練習を見ていたら気持ちが変わるかもしれないと思い、

 

「お母さんは練習を見たいから、もう少し見るね。」

 

と伝えました。

 

 

が、下の子は「こんなもの見たら目が悪くなる」と。。。。

 

 

癇癪をおこしたとき、気持ちを切り替えるのに人一倍二倍かかるのはわかっていたので、

 

「危ないところには行かないで。外に行ったらダメだよ。」と伝えました。

 

 

 

で、、、、、、

 

 

それから5分後、、、

 

気が付いたときには見事に姿形が見えなくなっていました。。。(脱走しました)

 

 

 

 

 

何十分も必死に周辺の道という道を走り回って、探しました。

 

なんとか親切な人に救出されて私の元に帰ってきたのですが。。。

 

私がちゃんと視界に入れておかなかったことが一番いけなかったのですが、もう生きた心地がしなかったです。

 

見つかった我が子をみて、怒りたい気持ち、ほっとした気持ち、目を離してしまった後悔の気持ちなど色々な気持ちが交錯しました。

 

本当に生きて戻ってきてくれて、よかった。。。 。。

 

 

 

 

こんなことがあり、フットサルクラブの人にも迷惑をかけましたし、そのクラブに行くという選択肢は考えられなくなったので、

 

フットサルは諦めたのですが、落ち着いたある日、下の子に聞きました。

 

 

「何が嫌だったの?」って。

 

 

表現力のない下の子には難しい質問ですが、返ってきた答えは

 

「広いのが嫌だった(怖かった?)」「狭いところがいい」

 

でした。

 

 

 

狭いところ!!

 

暴れん坊の我が子が狭いところ!

 

 

狭い所ってすごい難しいんです。

 

ぱっと思いついたのが、「ピアノ」「英語」「公文」「そろばん」「習字」・・・・

 

 

基本座学ですよね。

 

 

でも、もう子供の暴れ具合と逃亡を直に見てしまった以上、厳しいところは難しい。

 

じっと集中できるとも思えない。。。

 

ピアノなんて自宅での練習で親子喧嘩が目に見えて私が無理(子どもも興味なし笑)

 

 

 

色々(そこまで探していませんが 笑)探して、自宅の近くに「学研教室」があることを発見!

 

誰の口コミでもなく、たまたま発見しました。

 

 

これまで考えていたらものもピンとこないし、とりあえず行ってみようかってなり、体験をしました。

 

子どもには「狭いところだよ」って伝えて。

 

 

そうしたら、先生の優しいこと優しいこと(笑)

 

 

年長の我が子にすごく簡単なワークをやらせてくれて、少しでもできれば褒めたたえてくれた上に、

 

時間内に終わったら、一緒に折り紙でおもちゃを作ってくれたりしました。

 

子どもはすぐにやる気満々になりました。

 

 

でも、私がすぐには結論を出せず迷っていると、先生が「納得してから入会してほしいので、何回か体験してみていいですよ」と言ってくださったんです。(私はスポーツが良いと勝手に思っていたので。。。)

 

 

 そして、さらに2回くらい宿題込みの体験をさせていただきました。

 

そうするとすぐに下の子の問題が浮き彫りになりました。

 

 

書くことが面倒くさくて、ひらがなを書く宿題がでただけで癇癪を起こして宿題を丸めて捨てたり。

 

 教室で「×」をされるだけで癇癪を起こしあばれたり、、、

 

気に入らないことが少しでもあると、スイッチが入り、どうしようもなく暴れる状態が続きました。

 

 

私としてはありえないのですが、先生はそんな我が子でも

 

 

「×されるのは誰でも嫌ですよね。丸つけの時にペンの音が大きくならないように気をつけてみます。」

 

 

「やっぱり同じ文字を書くのは大変ですよね。大人でも嫌になりますよね。少し書く量を減らした方が良いですね。」

 

 

と寄り添ってくれて、

 

いつも「この子はこういうところがすばらしい」「将来が楽しみですね」と、とにかく褒めてくれました。

 

 

子どもの癇癪に疲れ切っていた私は、温かい先生の言葉にとにかく勇気づけられ、ここでしばらくお願いしようと決意しました。

 

 

 それが今でも続けてられているわけですが、やっぱり問題児は問題児。

 

 

 

本当、たくさんご迷惑をおかけしながら今に至っています。

 

 

ちなみにですが、学研の先生にも、下の子が学研に入った理由は説明済みです。

学研教室に最初から興味があった訳ではないことも納得の上、

向き合ってくれている先生には感謝しかありません。