男性の攻撃性を刺激し
傷つけるように「女性が仕向けてしまうパターン」があります。

ひとつは、
① 本人はまったく気づかずに
男性をイラッとさせてしまうパターン。


もう一つは、
② 本人がなかば確信犯的に
イラッとさせるパターンです。



①の本人が気づいていないパターンは、意外と
「気を使う」女性が陥りがちです。

気をつかっているのに、なぜか好きな人に嫌われる・・・
しかも、ただ嫌われるだけではなく、激しい口調で拒まれる・・・

そういった女性は、彼に「感覚のズレ」を感じさせています

つまり、
その女性が「気をつかわないから」嫌われるのではなく
彼がわかってほしい部分には無頓着で、
彼から見て、どうでもいいと思える部分に
気を使っているからなのです。



たとえば、あなたが洋服を買おうと、あるお店に行ったとします。
そこへ店員がやってきて「あなたは、こんな服が好きだと思うの」と
まったく趣味のよくない洋服を持ってきたらどうでしょう。
ちょっとイラッとしないでしょうか。

感覚が合わなくとも、そばへ寄られなければ
ひとはイラッとはしないのです。


こちらの気持ちをわかりもしないのに
「これいいでしょう?」とばかりに
一方的に気を使われ
対応しなければいけないから、不愉快になるのです。

そんなふうに感覚の違う店員が、熱心に洋服を選び
「買ってください」と求めてきたら
あなたは、不愉快を通り越し、怒りを感じないでしょうか。



洋服を「恋愛のスタイル」に置き換えると
「気をつかったつもりの女性が好きな人に拒まれる」
シチュエーションが見えると思います。


洋服を選ぶ前に、
「買ってください」という前に
相手がどんな趣味を持ち、どんなスタイルを良いと感じるのか
知ろうとすることが必要なのです。

そして、
いきなり「買ってください」と行くよりも
他愛ない会話を楽しみ、あなたを信頼させ
仲良くなってゆくほうが、
彼も気持ちよく交渉してゆけるのです。



もし、
好きな人と仲良くなりたくて近づいたのに、
攻撃を受けた時は、深追いせず
近づき方を振りかえってください。

人が誰かを攻撃するのは
自分の領域が侵される、と危険を感じるからです。


彼は怒っていると同時に
「恐怖」を感じているのです。

初めの印象が良くても、彼の心をはかることができずに
一方的にあなたの思いを受け入れてもらおうとすると
彼も怖くなってしまうのです。

芽生えていた好意も「こわい」に変わってしまうのです。


傷つけている彼が
実は「怖い思いをしている」という事実もあること。

それに気づくことで
好きな人との関係が変わった例も、少なくないのです。



彼の恋愛スタイルをはかり、仲良くなってゆく例を
洋服選びに例えましたが
「あなた」というクオリティを高め、好きな人が「手に入れたい」
と思うようになるアプローチは、
マーケティングやセールス手法の極意に
かなり近いところがあります。


これまで
「彼を好きな自分の気持ち」に自信を持てるレッスン
を記事にしてきました。

これからは、
現実に好きな人との関係を良くし、距離を縮めるための
プラグマティックな方法も記事にしてゆきます。



ちなみに、「気をつかう」の表記には
「気を使う」「気を遣う」の二種類があります。

一説には、自分が相手のご機嫌取りなどに気を働かせることを
「気を使う」

相手の立場に気持ちを遣って、気を働かせることを
「気を遣う」と分かれるそうです。

ちょっと考えさせられますね。