情熱を燃やした
「うまくなりたいしうまくやらなきゃいけない」
「演技をしたかった。」
オスンフンは「メソッド」台本をもらってすぐ興奮を押さえられなかった。オーディションに合格したという喜びで胸一杯になり、話の内容と人物がとても魅力的にうつったためだ。
「オーディションのために10ページ以上の台本をもらった時も緊張より好奇心の方が大きかった。普通はこれをどうやって全部覚えようかと心配からするのに、「メソッド」は違った。とても面白くて早く演技したいという思いが大きかった、この中でたくさん学ぶことができると確信があったから、全体のシナリオをもらってより興奮したんです。」
オスンフンをこのように興奮させたのは一挙手一投足全ての生活が世間に露出されるアイドルスターヨンウ。
無理やり出演させられることになった演劇「アンチェイン」で出会った俳優ジェハにひかれ感情の変化を経験する人物だ。
「僕が見たヨンウは鋭敏で自己中心的で衝動的な人。だけど誰よりも自分がしたいことを叶えようという欲望が強い人だ。もろく感性的な面もあり、一言で言い表すなら人間的にも芸術的にも抜きん出た天才?だから致命的で魅力的な人物。」
感情の振幅が大きい人物だからこそ苦悩が多かったオスンフンに映画の中のセリフのように、「閃光のようなスパーク」を起こしたのはパクソンウンだった
「ジェハが演劇に不真面目なヨンウを挑発する場面がありますが、それが撮影初日でした。初めてヨンウが演劇に興味を持ちジェハという人物に好奇心が生まれる時なのですが、先輩の演技に言葉どおり、はっと我に返ったような。演技とはこういうものなんだと喜びを感じ僕も演技上手くなりたいという欲がもっと湧いてきた気がします。」
オスンフンが「メソッド」にキャスティングされたのはクランクイン3日前で、一度も映画に出たことのない新人に対する不安は当然だろうと思う。しかしだからこそよりがむしゃらに準備した。
「うまくやりたいしうまくやらなきゃいけない。絶対に迷惑をかけてはいけない。ヨンウという人物に近づくために彼の気持ちをいくつもの角度から解釈したし、最善を尽くしヨンウを模倣して作ろうと努力した。最初はヨンウがジェハを当然誘惑するような行動をしなきゃと思ったがそうではなく、本当に愛してるのか?愛してるふりしてるのか?ヨンウの行動に質問を投げかけるのが合ってると判断した。このシーンの意図はこれだから、こうやって演じなきゃ、このような考えを全部脱ぎ去って衝動的に行動しようとしました。」
熾烈な苦悩を爆発的に演技に繋げたオスンフンは「メソッド」を通じて強烈なデビューを果たした。彼を選んだパンウンジン監督も、一緒に演じた俳優たちも現場で彼を「복덩이」と呼ぶくらいに申し分なかった。オーディションから公開まで息切れするほど走ってきた彼に「メソッド」は常に現在進行形だ。撮影が終わっても最後のシーンを家で練習するくらいにこの映画の余韻が残っているようだ。
「喜びが大きいほど悔しさも残るのか。
もう一度撮ればもっと上手く出来る気がした。ヨンウの位置が、自分が今後俳優として夢見る人生でもあるのですが、そんな人生を短い間でも生きてみられて幸せだった。」
オスンフンは高校生の時までバスケット選手として活躍したがケガで諦め、演技の道に飛び込んだ。辛い痛みもありながら、「人生にムダな時間はない」というのを感じるようになり、だから「メソッド」と共にした時間がどれだけ大切なものか良くわかった。
「今の気持ちは、ただ休むことなく演技したい」は彼の誓いが輝く理由だ。
この内容は、パクソンウン先輩、ユンスンアさんとオスンフンssi の3人の言葉の章に載っているもので、
他には台本や絵コンテ、現場の写真や監督の日記までが載ってる内容の濃い~一冊なんです
どうしても欲しくて見つけた時は嬉しくてたまらんかったのですが、母国語ではない本をすらすら読むには勉強が足りなくて(本格的には半年くらいしか勉強してません…)まだ手をつけられずにいます。
すらすら読めるくらいにまた本格的に勉強始めてみようかな~とゆる~く考えながら
最後にまた素敵なお写真で終わりたいと思います。