当日がとうとうやってきた。

どうかもう一度会えますように。
来てくれたら何から話そう?
彼さんを見て泣かないようにしなくちゃ。
そんな事ばかり考えてた。

仕事が終わり急いで用意して何度も鏡を見ては髪型を手直ししたり化粧を直したり少しでも彼さんにキレイになったねと思ってもらいたかった。

あっと言う間に出かける時間になった。
待ち合わせの時間は18時。

もしかしたら時間を間違えて来るかもしれないと30分前には待ち合わせ場所に到着して待っていた。


待ってる間はずっとイヤホンで歌を聞きながら彼さんとの事を思い出していた。

前日から私の住む街は雪が降りそうなくらいの冷え込みだった。

だんだん身体が寒さで震えだし足の感覚もない。
手は氷みたいになっていた。

時間を間違えてるかもしれない。
道が混んでるのかもしれない。
そんな事を考えて待っていたら19時30分になっていた。

身体も寒さで震えるはずだ。

彼さんは来なかった。

もう一度、彼さんの笑顔を見る事は叶わなかった。

私の大切な大切な恋は本当の終わりを告げた。