バイデン大統領は日本を「外国人嫌悪の国」と呼び、中国やロシアと同列に扱った。

この発言そのものは支持者向けの内輪のもので、移民系市民へのリップサービスを多分に含んだものだった。

ただし、日本政府が移民政策に熱心でないこと自体は否定できないが、バイデンがxenophobiaという語を用いたことは無視できない。

移民系市民へのリップサービス

 バイデン大統領は5月1日、ワシントンでの演説で日本を「外国人嫌悪(xenophobic)の国」と呼んだ。

 それによると、「なぜ中国経済は失速しているか?なぜ日本はトラブルを抱えているか?ロシアは?インドは?それは彼らが外国人嫌悪の国だからだ。彼らは移民を望んでいない」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「保守」とは何か?

――まず、今、このテーマを選ばれた思いやねらいをお聞かせください。

御厨:

いま国会ではいろんなことが議論されていますが、岸田さんが何をやりたいのか? 自民党は何をしたいのか? それがなかなか見えてこないんですよね。

そうなると、出たとこ勝負で政策論争が行われているんですけれども、昔、哲学者の鶴見俊輔さんから「こういう時には歴史を大きくつかむといい。そこから見えてくるものを考えてみよう」と言われたことがあったので、じゃあ私も、自民党はいったいどういうふうに考えているのか? ちょっと歴史的に見てみたいと考えたわけです。

――その自民党は平成22年の綱領で「我が党は常に進歩を目指す保守政党である」としています。ただ、その「保守」をめぐる考え方も自民党内で1つに定まっているわけではないようですが、御厨さんはその「保守」というのはどういう考え方であると見ていらっしゃいますか?

 

 

 

御厨:

そうなんですね。自民党は「保守」といわれてきましたが、そう簡単ではありません。日本の戦後の出発点で解散させられていた政党がどんどんできるんですけど、そのときに実は「保守党」という名前を使ったところはどこもなくて、保守的な政党はみんな「自由党」「民主党」「改進党」を名乗り、「社会党」以外はそのような政党名で来ているわけです。

これはまあ、自由民権運動以来の党名なんですけれどもね。ちょっとだけ指摘しておきますと、戦前も実は日本の政党は「保守」とは言わずに、「政友会」と「民政党」と言っていたわけで、全然イデオロギーが入っていない。で、これが戦後になっても「自由党」と言い、そして「社会党」と分かれるんですけど、特に問題なのは、「自由党」以外はいわゆる「第2保守党」という言い方で呼ばれることがあって、その「第2保守党」にいた三木武夫さんや中曽根康弘さんは、さきほど紹介された茂木幹事長の発言にちょっと近いんですが、自らのことを「保守革新派」と言ったんです。これ矛盾していますよね。

「保守」なら分かるんですよ。だけど自分たちは「保守革新派」であると。だから「保守」を掲げることをあんまりいいと思っていなかったんですね。それは不思議なんですけど、やっぱり何かを守るんじゃなくて、何かを進めていく政党であるということなんですよ。だから「自由」という言葉が好きだし、「民主」という言葉が好きなんだけれども、「保守」とは言わない。

戦後になって1回だけ小さい政党が「保守」と名乗りましたけど、それ以外にはない。ところが「保守勢力」という言い方はずっと続いてきている。

 

 

 

昭和の終わりまではずっと自民党政権が続きましたが、その間に何が起きていたかというと、自社の二大政党制で、社会党は政権が取れないっていうことがわかってきた。

そうすると自民党の中で政権を回していかなくちゃいけない。これを「擬似政権交代」というんですが、この疑似政権交代をやるんだったら、「保守」を定義なんかしてちゃ駄目なんですね。要するに「保守」と言った途端に党の思想が固まっちゃうわけですが、そうではなく党はもっと多様なものを持っていると。それで毎回自民党は新しい勢力を顔にして、カバーストーリー(表紙)をどんどん変えることによって政権交代をやっているような形でずっと来た。

ところが、それがやっぱり平成の政治改革のところで詰まっちゃう。そのあとには民主党政権ができたんですけれども、それで自民党が野党になった時に、当時総裁だった谷垣禎一さんの一派が「保守」を定義し直そうとしたんです。ところがこれ、失敗するんですよ。それでついに「保守」の再定義はできなかった。保守の再定義なんかをしているよりは、要するに与党・民主党の足を引っ張って早く政権に戻る方がいいと。そうして与党に戻ったわけですね。

 

 

 

御厨:

アドホックに(暫定的に、場当たり的に)どんどん政策を出していますが、それはやっぱり違う。アドホックに政策を出すのは「何か課題があったらその課題を解決します。それが与党の役割です。」と言っているのであって、与党としてどういう社会を、どういう国を作ろうと思っているのか? その根本的なところが見えてこないわけですね。

 

 

 

 

自民党は安倍さん的な保守が残ったままぐずぐずしていて、岸田さんは安倍さん的な保守のイデオロギーをあんまり踏襲しないけど、安倍さんが残した政策をやろうとしていることはもう見ていればはっきりしている。

 

《《《憲法改正もやると言っていますが、じゃあそれをどういう理念、どういう態度に基づいてやるのかという根本のところ。》》》

 

歴史的にもそこが一番大事なところですけれど、やっぱりそれを追求していただきたいと思っています。→理念がない(統一教会の指示だけ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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