ウィーンのオペラ座
海外駐在員にとって一番住みやすい都市は?
グローバル・コンサルティング会社マーサー(カナダで設立)が実施した2023年の海外駐在員向け「生活の質(Quality of Living)」調査によると、最も生活の質が高い10都市は以下となりました。
1 - ウィーン(オーストリア)
2 - チューリヒ(スイス)
3 - オークランド(ニュージーランド)
4 - コペンハーゲン(デンマーク)
5 - ジュネーブ(スイス)
6 - フランクフルト(ドイツ)
7 - ミュンヘン(ドイツ)
8 - バンクーバー(カナダ)
10 - デュッセルドルフ(ドイツ)
という結果でした。
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この調査では、自分と家族が住み、働く場所で提供される生活の質を査定しており、政治・社会環境、健康、教育、娯楽、住宅など39の要素について、世界450都市以上の生活環境を元に分析したそうです。
因みに、アジアの中ではシンガポールが一番で29位、ニューヨークは40位、サンフランシスコは37位、ロンドンが45位、香港は77位、ドバイが79位でした。 東京は50位で大阪は47位でした。 アメリカや、ロンドンの順位が低いのは場合は犯罪の多さが原因なのでしょうか?
実はウィーンは、新型コロナウイルス禍前の2019年の調査でも1位でしたので、トップの座を維持したということなります。
ウィーンは建築、歴史、カルチャーシーンが評価され、チューリッヒは政治的安定性と質の高いインフラ、オークランドは高水準の医療と文化的ダイナミズムで評価されたようです。
ウィーンは国際機関の拠点が多い
因みにウィーンには国際連合事務総長事務局や、国際原子力機関、国際犯罪および犯罪防止国連事務所など、国際機関の拠点が多くありますので、そもそも世界中から外国人の駐在員が多く集まっており、外国食品を取り扱うスーパーなどが数多くあります。
以前友人が、日系企業の駐在員の妻としてウィーンに住んでいたので遊びに行ったことがありますが、夏は意外と暑くて、冬は寒いと言っていましたが、彼女が住むアパートは街の中心部にある素晴らしいアパートでした。
ウィーンは世界的に有名なカフェ文化の中心地の一つであり、19世紀から続く歴史的なカフェが市内に点在していますし、古い建築物は素晴らしい、の一言です。
日本からはクラッシックコンサート目当ての観光客が多く訪れます。 また音楽留学生が多いのですが、音楽留学は高額な費用がかかるので、裕福な家庭のお子さんがが多く比較的値段の高い和食スーパーでの買い物も普通に出来るようです。
スイスは自然はいいけど・・
私はロンドン駐在時代に、よく出張でスイスを訪れていましたが、和食店で餃子を頼んだら醤油ではなく、ソースが出てくる。 食事は割高なのに美味しいものがあまりない、物価が高すぎる、冬は寒すぎると感じていました。
昔はニードルパークと言われる、薬物中毒者が集まる場所もありましたし、真っ昼間、訪問先のビルのエレベータのすぐ横で、注射を腕に打っている人がいたりと、怖い思いもしたことがあります。(お金があっても暇ですることが無いので薬に走る、と同僚に説明されました。真偽のほどはわかりませんが。)
冬は空が灰色の日ばかり、とあまりいいイメージがそうはいってもハイジの国。 やはり山などの自然はきれいですし、犯罪は少なそうなイメージ。 家族で安心して住めるというのがいいのでしょうか?
100人に一人が日本人?
このリストの中なら、10位のドイツのデュッセルドルフ(ドイツの工業地帯)が日本人とっては一番便利なのかもしれません。
1950年代から、日系企業が進出しており日本人学校もあり、現在は400社以上が拠点を構えているそうです。
外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、昨年10月現在のデュッセルドルフ在住の日本人は7144人で、英国のロンドン(約3万2000人)、パリ(約1万人)に次いで欧州3位だそうです。
ですが、デュッセルドルフ市の人口は約60万人なので、日本人の人口は1%以上を占めることになり、、0.4%のパリ、0.3%のロンドンを遥かに上回り、密集度は欧州で最も高いそうです。 つまり100人に一人は日本人ということになります。
ミシュランの星のついた和食レストランもありますし、日本食レストランも美味しいところばかり、日本のスーパー、本屋さんなどもあります。 そして日本語を話すお医者さんも多くいらっしゃるので、何かあっても日本語で対応してもらえます。
以前、デュッセルドルフのある和食店で魚をどこから仕入れているのかを聞いてみたことがあるのですが、日本から輸入しているとのことでした。 さすがデュッセルドルフ、資金力もニーズもあるのだ、と関心したことがあります。
最近は駐在員さんだけでなく、現地大学への交換留学生や、ワーキングホリデーの若者も多いそうです。
ただし、デュッセルドルフに住む駐在員妻の友人によると、日本人同士のお付きあいなど、気を使ったりする場面も多いようです。
海外駐在員の皆様、不便なことは、たくさんあると思いますが、どこに駐在されていてもいつかは日本に帰国できますので、駐在されている間は、そこでの生活や文化を楽しんで充実した駐在ライフを送ってくださいね!
東洋経済オンラインでインタビューを受けました。下記は東洋経済オンラインの記事になります。
記事タイトル:婚活弱者だった「海外駐在員」に追い風が吹くナゼ初対面でプロポーズというケースも
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