こんばんは。

少し前に図書館で見かけて、懐かしくなって借りた本のご紹介を。

 

大草原の小さな家シリーズは、昔NHKでもドラマが放映されていましたね。

 

ご存知の方も多いと思いますが、北アメリカの開拓時代のお話。

主人公はローラという女の子。

しょうこう熱で視力を失ったメアリーというお姉さん、キャリーとグレイスと

いう妹たちがいる四姉妹。

ヴァイオリンが上手で頼りになるお父さん、優しくてしっかり者のお母さん。

 

シリーズの途中まで読んで、どこまで読んでいたのかうろ覚えだったのですが、

この楽しき日々まで読んでいたようです。

 

 

「この楽しき日々」はローラが家から遠く離れた町に下宿して学校で教えることに

なったり、アルマンゾと馬車やソリのデートを重ねて親しくなり、ささやかな

結婚式を挙げ家を出るまでのお話。

 

「はじめの4年間」はローラの新婚生活のお話で、1人娘のローズの誕生も描かれて

います。

 

 

小学生の時に最初に読んだのが、「大草原の小さな町」だった気がします。

2018年からカバー画は新しくなったようですが、中の挿絵は昔のままでした☺️

 

大草原〜の方は、長く辛い冬を越え、町に春がやってきたころ、インガルス一家に

転機が訪れるお話。ローラは14歳。

メアリーを大学に行かせるためにお父さんは奔走し、ローラも最初はなりたく

なかった学校の先生の免状を取るため、勉強に励みます。

学習発表会で、ローラが暗算やアメリカの歴史の説明をするシーンが印象に残って

います。

ローラの母キャロラインは元々学校の先生で、時折ローラが癇癪を起こしたり、

大きな声を出してしまった時にたしなめる言葉も、心に残る言葉が多いです。

 

 

そんな大声を出さないで。「彼女の声はおだやかで、低く、やさしく、女性らしさ

の極みだった、、。」でしょう?

(シェイクスピアの『リア王』に出てくる一節だったらしいです)

 

人生は闘いの連続よ。一つのことに立ち向かったと思ったら、もう次のことに

立ち向かわなければならないの。

 

 

ローラが学校のトラブルに巻き込まれた時に、サイン帳に母が書き記した言葉も、

現代に通じる言葉ですね。

 

知恵の道を賢明に求めるものは

次の五つを心がけること

あなたは誰に話しているか

誰のことを話しているか

そしてどのように いつ どこで話しているか

 

(☆ローラの母の言葉は、「大草原の小さな町」本文より引用しました。)

 

アルマンゾとローラは2人とも長生きで、アルマンゾは92歳、ローラは1957年に

90歳で亡くなったとのことを初めて知りました。

 

「わが家への道」はダコタ州のデス・スメットからミズーリ州のマンスフィールド

まで1000キロの距離を荷馬車で6週間かけて移動したという、長い旅の様子を記録

したローラの日記がメインで、それを補足したローズの文章が少し載っていました。

 

のちにローズが母ローラにその時の旅の様子をたずねたら、あまり良い顔はしなかった

そうなので、きっと本には書ききれない苦労の連続だったのかもしれません。

 

つい新しく出版された本に目がいきがちですが、時々昔読んだ本を振り返る

のもいいですね☺️