おはようございます。今日もよいお天気ですね😊

皆さま、週末はいかがお過ごしでしたか?

 

私は昨日、月組公演を観劇してきました。

トップコンビの珠城りょうさんと美園さくらさんの退団公演です。

演目はお芝居の「桜嵐記(おうらんき)」とショー「Dream Chaser!」の

二本立てです。

 

 

 

退団公演なので、チケットは無理かなと思っていたのですが、知人がチケットを

取り次ぎしてくださり、幸運にも千秋楽の前日に観劇することができました。

 

桜嵐記の方は、楠正行(まさつら)が主人公で、時代背景は南北朝時代の混乱期。

南北朝時代は鎌倉時代と室町時代の間、つまり14世紀半ば〜50年余りの時期を指し、

広義には室町時代に含まれるそうです。

 

楠正行といえば、父の楠木正成(まさしげ)との桜井(今の大阪府三島郡島本町

あたり)の別れのシーンが有名ですが(別れの後、父は戦死してしまう)、よく

考えたらその後のことは詳しく知らないな、と思いながら観ておりました。

 

今回のお話は、お芝居の冒頭で簡潔にまとまった説明があったので、すぐにその

世界へ入りこめましたが、南北朝時代の末期に、北朝(武士)VS 南朝(公家)

との戦い+正行と弁内侍(公家の娘で父を北朝軍に殺された)の悲恋の物語でした。

 

京都の北朝は光明天皇をお飾りの天皇に奉り、実権は足利尊氏(のちに室町幕府の

初代将軍となる)たち武士が握っていたようで、対する南朝は吉野の山奥で後村上

天皇(後醍醐天皇の息子)と後醍醐派の公家たちが実権を握り、我らこそが正統な

皇統と主張し、正行ら楠3兄弟は南朝に忠義を尽くす武士たちでした。

 

最後の四条畷の戦いのシーンは客席のあちらこちらからすすり泣きが聞こえました。

娘も一緒だったのでなんとか平静を装いましたが、かなりうるうるきました😢

負け戦となると分かっていながら戦場に赴き、最後まで忠義を貫いた正行の姿には

心を打たれます。

 

もう一つ印象に残ったシーンは、吉野の満開の桜の樹の下で、弁内侍が正行に「恋を

知り、限りを知り、世の美しさを知りました。」と自分の気持ちを素直に伝える

ところで、台詞が心に沁みました。

 

ショーの方は、盛りだくさんでとても書ききれないのですが、やはり定番のデュエ

ットダンスと男役の皆さんの黒燕尾のシーンが好きです。

黒燕尾のシーンはショーの後半に差しかかり、ほとんど出ずっぱりの珠城さんは

大変だなあ、と今更ながらトップさんのすごさを感じておりましたが、額に汗が

みられたとき、組長さんがさっと燕尾服の内ポケットから白いハンカチを取り出して、

さりげなく拭いてくださって、また何事もなかったかのように踊り続けられていて、

さりげない気遣いが素敵だなあと思いました😊

 

今日の月組の皆様が一体となって魅せてくださった、熱く素敵な舞台、忘れません💕

 

宝塚大劇場の方は今日が千秋楽ですが、7月10日から東京公演があります。

東京公演は観に行けませんが、無事に最後まで舞台が終えられますように、、(^^)

 

おまけの写真は、劇場そばの花の道に咲いていた紫陽花とルドベキアです。

季節毎に素敵な花がみられます。