涼しい風が吹き抜ける夜。
 
夏バテではないものの、いつもおなじものを食べているので
さほど食欲がなく茶豆の茹でたのをみっつよついつつむつばかり口に放り込み
同業者たちとの相変わらずの駄法螺話に相槌を打ちつつ
指先はようやく回復した「編む気力」に縋り付いて
エジングの続きを編む。
 
 
わかったことがある。
 
エジングは身頃の裾に横方向に編みつけているんだけど
使っている編み針が問題だった。
なにせ
超絶編みにくい編み針だった
んである。
あたしとしたことがうかつだった。
 
メーカーさんの名誉のためにブランド名は伏せるけど
輪針はKAさん(近畿編針さん)なのでするする編めていたが
エジングに入ってからは某編み針メーカーさんの
短針2mmを使っていた。
その針先が、なんというか、そのね。
K2togがしにくいのだ。
レース編みのエジングに頻出のK2togがしにくいのは
実に致命的で、そのために進捗が遅れ気力も萎えていた
(ことにするあはは。。。
 
しかしあたしはここで秘密兵器を掘り出した。
KAさんの切替輪針はくつ下を編むときのために
細番手の針先のストックがたくさんある、そのうちの
いちばん長いの※を短針代わりに利用することにしたのだ。
するとどうだ、いままで遅々として進まなかったエジングが
一気呵成に進んだではないかDASH!DASH!
※KAさんの切替輪針の針先の長さにはいろいろある。
 
 
たかがエジング、されどエジング。
 
夏の終わりの気配を感じる風に吹かれつつ
 
 
 
 
いつもご訪問 ご笑覧ありがとうございます
ぽっ♪ルンルン♪音譜
 
※余談その1
k2togしやすいHiyaHiyaで編むこともできるけど
今回の糸はリネンでスチールの針先で編むと
編地がごわつくかんじがした。
※スワッチの時点
そこでKAさんの竹の針先で編んでみると
編地がしなやかでやわらかく編みあがった。
針先の素材によって編地と着心地が異なるのは体験済みだけど
こんなに違ってくるのかと実はかなり驚いたのだった。
 
 
※余談その2
夏のうちに編みあがる気配はまったくない。
そうツイートしたらトモダチが
「来年着るからのんびり編んでいいよ」
とメッセージを送ってきた。
いつこれがアンタのものになるときまったんだよ、
とひとりごちながら
うんうん、そうやって励ましてくれているんだね、と
善意に解釈するあたしなのだった。