カーミラ似の記者が手を挙げる。
「まずはこのような場を設けていただいたことを、ファンを代表して感謝します」
ウォルター「質問があればどうぞ」
ジルド似の記者が手を挙げる。
「まずはメンバーの名前を教えていただけますか。あなた方をなんと呼んだらいいかで、我々はずっと困っています!(楽しそうに笑む)」
記者たちから笑みがこぼれる。
サラが不思議そうに「何が面白いんだ?まあでも、同感!同感です!」と、手を挙げる。
記者たちは怪訝な顔でサラを見る。
ウォルター「向かって右からポプシー、ジルド、カーミラ、中央がアルカードリーダー・ブラド!」
サラ「きゃー!!!!!///」
記者全員「(しーっ!静かにっ!)」
ウォルター「オルロック、サンジェルミ、そしてバットです!」(ジルドとサンジェルミの位置逆かも)
サンジェルミ似の記者がそっと手を挙げる。
「…あなたが、話すんですか…??」
「メンバー本人の声が聞きたいのですが」と女性記者も続く。
カーミラ似の記者がその場を和ますように「さっきからみんな固まっちゃってるし、緊張してるのかなあ~??笑」と声を上げると、記者たちもつられて笑う。
サラは「いまなんか面白いこと言ったか?」とキョロキョロしながらカーミラ似の記者に近づき、マネキンのポーズを真似しながら「まあでも確かに固まりすぎだわな。同感!あんたに同感でぇす!」
ちょっかいを出されるカーミラ似の記者は、無言・真顔であっち行けしっしっ!って仕草w
その手をぽんってタッチしたりしながら席に戻るサラw
ウォルター「彼らは必要なこと以外は喋りません。それがアルカードスタイル(アルカードの決めポーズ)なのです(ドヤッ)」
オルロック似の記者が立ち上がって声を荒げる。
「それじゃあお人形相手に話せって言ってるのと同じじゃないか!」
ポプシー似の記者「新人のくせに随分と横柄だな!」
(たぶん)ジルド似の記者「マスコミを敵に回すことになりますよっ」
ウォルター「どうぞ?ご自由に書いていただいて結構。彼らにはそれを跳ね返すだけの力がある。よぅく吟味して質問することを、お勧めします」
悔しいながらもそれ以上の反論ができない記者たち。
(たぶん)バット似の記者「…活動を日没からに限定するということですが、その理由は?」
ウォルター「ここにいるメンバー全員、朝が苦手だからです」
女性記者「え、それだけ?」
ウォルター「それも、アルカードスタイル(決めポーズ)なのです(ドヤッ)」
カーミラ似の記者「アルカードメンバーは低血圧っと☆」
ウォルター「他に、ご質問は?」
サラ「はい!はいはいはい!!はい!!」記者たちが一斉に迷惑そうに振り向く。
ウォルター「あー、はい。そこの一際うるさいおばちゃん。」
サラ「はいはいは…ん?!おばちゃん…わたしか?!」
ウォルター「はい。おばちゃん。どうぞ。」
サラは立ち上がって、かけていたサングラスを頭に乗せる。
「ブラド様にお尋ねします!!」
どよめく記者たち。
「ずばりアルカードの野望とは!!」
しばしの沈黙…
「……世界中の愛にくるまれて眠ること。」
ブラドの優しい声が静かに響く。
記者たちは、ブラドが言葉を発したことにざわつく。
その声にうっとりしたような表情のサラ、
「愛にくるまれて、ですか…とても寝心地が良さそうですね」
「そのために僕たちはエンターテイメントを選択した」
「けど、それはまだまだ足りない。おかげで毎晩寝不足だね☆笑」
柔らかいトーンで話すブラドに、記者たちも和んだ様子で笑う。
「アルカードの情報が少ないのは、昨今の情報社会に対する警告・またはアンチテーゼと捉えてよろしいでしょうか?!」と、サラが問いかける。
「僕たちが信じるのは…」
「あなた自身の言葉でお願いします!」
ぴんと張る空気-
記者たちはハラハラした様子で固唾を飲む。
「…僕が信じるのは、」
再びブラドが口を開いたことに安堵したかのような記者たち、ブラドの言葉に耳を傾ける。
「自らの手でチケットを買い求め、自らの足で会場に足を運び、自らの目や耳で感じたことを、自らの頭で考える。そんな健気で愛にあふれた人たちだけなんだ。いずれ時が来れば、情報はこちらから発信する」
「それまでお腹を空かせて待っていろということですね。その方が食事はずっと美味しくなりますもんね」
「それは僕たちにも言えることさ。狂おしいまでの愛が、僕たちの力になる」
「似合ってるよ」
「え?」
「そのサングラス」
サラは一瞬戸惑って、頭に乗せたサングラスに触れ、
「あ…!あああああああ」とその場に崩れ落ちる。
静かに笑むブラド。
サラ「し、失礼しました…司会者にお返しします…」
ウォルター「それではこれにて記者会見を終了します。最後に、ひとつ言えることは、アルカードに注目しておくといい。これからも最高のショーをお見せできると確信しています」
記者たちはそれぞれ椅子を抱えてはける。
またも微笑みながらするりとサラをかわして去ってゆくブラド。
ひとり、腰砕けのままのサラを残して暗転-
ステージ上は街中をイメージした雰囲気にチェンジ。
あちらこちらにアルカードのポスターが貼られている。
マリア、ふらふらと彷徨うように下手から登場し、持っていたナイフでポスターを切り刻んでゆく。
ポスターから血が流れ出したように見えたが、すぐに消えた。マリアが見た幻か。
そこへ上手セット中段からブラドがひょこっと現れる。
「こうして顔を合わせるのは初めてだねっ」と、今度はどこか無邪気な様子のブラド。
マリアは驚いた様子で立ち竦む。
「君が用意してくれた場所はとても眺めがいい」と、嬉しそうなブラド。
少しマリアの顔をのぞきこむようにして、
「すっかりやつれてしまった…。見る影もない」
「返して…、わたしの居場所を返して…」
「それなら簡単さ。そのナイフで僕を切り刻めばいい。さっ」
両手を広げて招くブラドに刃を向けるマリア、だができず。再度向かったときブラドは満足そうに笑むが、やはり刺すことはできずその場に崩れ落ちるマリア。ブラドは落胆の表情を浮かべる。
「…だめだ。そんなんじゃ、まだまだ足りないよ、マリア」
「…何が足りないっていうの…」
「君の中の僕がもっと大きくなるまで、待ってるよ、マリア」
「それまで僕のすることを、よーく見てるといい」そう言ってステージ中央へ。
ブラドの頭上に紙ふぶきが舞って、両サイドから女性ダンサーが棺を思わせる長方形の大きなケース(棺を立てて下にキャスターをつけたようなもの)を運んでくる。そしてセットの奥へ消えてゆくブラド。
全部で6台の棺が次々と運び込まれる。中央に黒いソファー、そこから棺は上手・下手に向かってそれぞれ3台ずつ斜めに配された。
女性ダンサーがはけると、棺の中からグラスを手にしたメンバーが登場。
ソファーに腰をかけたり、手をついたり…そこへ奥からウォルターが台車を押しながら登場。何か飲み物を運んできたらしい。
「昼間からカーテンを閉め切って祝杯とは、随分とご機嫌だなあ。いや、だが分かるよ、僕も混ぜて欲しいぐらいだ。マリアには散々手を焼いてきたが、君たちは違う。これからも僕のことを永遠のパートナーだと思ってくれていい(ドヤッ)」
「あれ、ブラドはいないのかい?そういえば、さっきから姿が見えないが。まさかこんな昼間から街でショッピングでもあるまいし(笑)」
ここでカーミラがドリンクを注いだグラスをウォルターに差し出す。
「え!僕も飲んでいいのかい?!ずっと気になっていたんだ、君たちが実に美味しそうに飲んでいるからね!では、杯を交わそう☆」
メンバーと乾杯するような仕草をしてからグラスに口をつける。
「うっ、げほっげほっ、なんだこれ…妙な味がする…うぇ、げほっ」
ウォルターのグラスにさらに注ぎ足すカーミラ。戸惑うウォルターを取り囲むように集まるメンバー。
二口目、飲み込めずに吐き出しそうになるウォルターの口を押さえにかかるジルド。手についた液体をさりげなく舐める。えろい。
あまりの味に倒れこむウォルターを容赦なく起して、容赦なく頭をロックするオルロック様。
カーミラ様、自分も一口飲んでからまたウォルターに差し出す。いやいやながらもまた口をつけるウォルター。むせると今度はオルロックが口を押さえる。やっぱり舐める。
最後はサンジェルミが注ぎ足して、ジルドが飲ませようとしたところ、そっとジルドの肩をたたくポプシー。バットが最後の一滴までしっかりグラスに落とす。それを見て、ジルド・サンジェルミにやにやしながら頷く。
最後の一杯はもう自力で飲み干せると判断したメンバーは、それぞれ扉は開けたままの棺の中へ。
苦しいながらも見事飲みきったウォルターが空になったグラスを掲げて「どうだ!」と振り返ると同時に扉を閉めるメンバー。
その棺の後ろから血まみれの女性たちがふらふらと歩み出て倒れこむ。悲鳴をあげるウォルター。
一瞬暗転して、セット上段中央にブラドが立っている。
ステージ前方に1列に並べられてゆく棺。覇気のないウォルターが下手から上手へひとつずつ扉を開けて繋げてゆく。
それが1つのスクリーンとなり蝙蝠を象った画の上にALUCARDの文字が映し出される。
そこからメンバー登場。
ブラド後ろのスクリーンには「BLOODY SITE」の文字、棺スクリーンにはアクセス数のような数字。
サラ「突如として現れたそのサイトには、毎日、世界中から何万もの人が訪れた!そりゃそうさ、彼らのことを知るには指をくわえてこの動画を観続けるしかないんだから!」
「ブラド、あんたの言った通りだ。あたしたちはすっかり飢えちまってる。アルカードが欲しくて欲しくて、もう、喉がからからさあ!」
セット上スクリーンには「NEW SONG」の文字。
たしかメンバーも上手から(セットから?)出てきて、ブラドボイスというより松下ボイスが映えるミディアムナンバーが始まったと思ったら、途中から転調してアップテンポなナンバー。ダンスも動きが速くてキレッキレ。
曲のラストは盛大に盛り上がってそのまま幕が下りる。思わず拍手しそうになる。
(あれ、これ完全に第一幕終了の感じやん。確か「公演時間:約1時間半(休憩なし)」って書いてあったと思うんだけど???)
ほんのり客電も点いて「ただいまより15分間の休憩となります」というアナウンス。
予定と違う展開にざわつく客席。
そこへ突然、
「みたいなことにはならないからねぇ!」とニヤけた顔で車椅子の婦人が登場ww
「言っただろう?逃げられやしないのさ。せいぜい漏らさないように気をつけるんだね」(どSww)
「この頃から街では、若い女性ばかりが突然姿を消す事件が騒がれ始めた。それが揃いも揃って『アルカドニア』…アルカードの熱狂的ファンだっていうじゃないか。裏切られたと思ったマスコミは、あることないこと書き立てたさ。それでも彼らの勢いが留まることはなかった」(→このあたりの台詞が全然思い出せない…「最後まで見届けな」みたいな感じだったか?)
再び幕が開いて、アルカドニアたちを招き入れるウォルターの姿。
ウォルターに導かれるがまま、女性たちはメンバーのいる部屋へ。
ステージ中央に横一列に並べられた椅子にメンバー、ブラドは壁に寄りかかって立っている。
メンバーの後ろから入ってきた女性たちは大興奮!ブラドの姿を見つけて駆け寄って握手を求める。めっちゃ素敵な笑顔でファンと握手を交わすブラド様。
メンバーがおもむろに立ち上がってそれぞれ一人ずつ女性たちの手を引いて、妖しく響くブラドの低音ボイスで奏でられる歌に合わせてゆっくりと踊り始める。
メンバーと密に絡んで椅子に腰を下ろされた女性たちはすっかり夢の中。その首筋へアルカードの牙が…
「永遠を手に入れた気分はどうだい?」と笑むブラド。
大きな悲鳴とともに突然セット上に掃除婦姿のサラ登場w
と、同時にステージ中央は暗転、力なく頭と腕を垂らしながら椅子とともに上手袖へはけてゆくアルカドニアたち。
何かを踏んだようで尻餅をつくサラ。
「あいたたた!古釘め、よくもこのサラ様の体に傷をつけてくれたね!」
「…そうさ?あたしゃサラってんだ。今の今まで名乗るタイミングがこれっぽっちもなかったからね!この場を借りて盛大に名乗らせてもらうよ」
「まいねーむいず・サラ」「サラ・よしむぅら」「日系人さ」「あの名曲「サライ」は!わたしの名前から…なんだい!寂しくなんかないよ?!」
「もしほんのちょこっとでも寂しいと思うことがあるとすればそれは古釘相手に自己紹介してることじゃなくて、ブラド様に捧げると決めたこの体に穴が開いちまったことさ!(泣)」
そう言って釘をこちらに投げる仕草。
釘が地面に当たってバウンドしているように、首をトントントンと縦に振るw
客席が無反応なのを見て「なんだい!敵ばっかりかい!」「あーもう、唾つけとこ、靴の裏から」ww
立ち上がって「それにしても掃除のし甲斐がある庭だねえ、手入れはどうなってんだい」
と、そこへゴミ袋が投げ込まれウォルターがやってくる。
「わ、まずい」と慌ててサングラスを装着するサラ。
「おつかれさまです~↑」
「…おつかれさまです~(棒読み)じゃないよ。あんた誰だ」
「わたしはただの通りすがりの掃除婦でございます、はい^^」
「あれ、あんた…記者会見のときの…」
「(ギクッ)いやっ、人違いじゃございませんかぁ?わたしはただ少しでもアルカードとお近づきになれたらとこうして掃除婦に身をやつしている陽気なひつじ年生まれの46歳です、はい^^」
「まあいいや…掃除婦なら彼らが出したゴミを片付けるのを手伝ってくれ」
「! 喜んで!!」
地面に転がっている大きなゴミ袋に大の字で飛びつくサラ。
「これが、アルカードが出したゴミ…!たまらん!」
「はー、でもいいですねえ、毎日アルカードと一緒にいられるなんて。夢見心地じゃないですかあ//」
「そうか?…」
「そうですよお」
「そんなことより、早く運んでくれ」
「ああ、はいはい、ただいま、…よいしょっ…重っ」重たそうに引きずる。
「これ、何が、入って、るんですかっ」
「ただの食べ残しだよ」だるそうにしゃがみ込むウォルター。
「食べ残し?こんなに?」
「最近は量には困らないからな。まあ、そのおかげでこうしておこぼれにありつけちゃいるが」
と、ボトルに入った液体を飲む。決して美味そうではない。
「…ウォルターさん、でしたっけ?顔色が悪いですよ…?働きすぎはよくないわ」
そう言って優しい眼でウォルターの横にしゃがむサラ。
「働きすぎねえ…」ウォルター、立ち上がってゴミを運んで下手へはける。
「あ、そっちですか」と、もうひとつのゴミ袋をまた重そうに引きずってサラもあとに続く。
上手セットの中からブラド登場。呼び止めるマリア。
「言われた通り、ずっとあなたたちを見てきたわ。それで、この先には何が待ってるの?希望?それとも気が狂いそうなほどの絶望かしら?」
嬉しそうに微笑むブラド。
「やっと分かったんだね!マリア」そう言って楽しそうに下手袖へ消えてゆく。
暗転ののち、スクリーンに謎のカウントダウン。
下手にウォルター「サイト上で突然始まった謎のカウントダウン!」
と同時にステージ中央に脚立、そのてっぺんに座るブラド、群がるアルカドニアたちと掃除婦姿のサラ。
サラもちょっと踊ってみたり、ブラドの股くぐりしてみたりw
ウォルター「僕はサイトの運営を任されるだけで何も教えられてない…あのカウントがゼロになったら、一体何が起こるのか…!」
(ステージ上のブラド様、その場を離れようとしたところファン一人に連れ戻されて、おっとっと!みたいになってるとこのかわいさったら)
最後はサラを微笑みでするりとかわして上手へ。
そしてカウント10!9!8!7!6!…
食い入るように見つめるアルカドニアたち
5!4!3!2!1!
0!!
スクリーンに「LAST LIVE」の文字。
悲鳴が上がる。
頭上から降り注ぐ赤いチケット。
みな必死でそれを手にウォルターへ詰め寄る。
どうやら彼女たちを案内する様子のウォルター、アルカドニアたちを連れて下手へ。
サラも、お得意のお手製Tシャツ(「あるかーど(ハァト)」って書いてあるw)を手に後を追う。
→ALUCARDレポ3へ