今日も訪ねてくださってありがとうございます
とある日の午前中。お友達が写真を見せてくれました。
可愛く咲いた白梅や紅梅、メジロとカワセミも
写っていました。
私にも、「写真を撮ったら送ってくださいね」と
メッセージが届いたので、ん~、いついこうかな。
先の予定はいつ何があるか読めないし、行ける時に
行かないと行かれなくなっちゃうかもしれないな。
と思いまして。
たまたま午後は何も予定が入ってないし
昼食も終えれば息子も在宅でオンライン授業か、
何か自分でやっている日だったので、
思い切って車を運転して、お友達が写真を撮った
同じ公園へ行ってみることにしました。
その公園までは、家から車で30分くらいでしょうか。
坂の多い隣の町にある大きな公園です。
大きな池が幾つかあるので、そこから
公園の名前がついたようです。
駐車場に着いて驚いたのは、駐車場の発券機に
貼ってある、“料金無料” の看板です。
11月~3月までは無料開放だと書いてあります。
知らなかった!ラッキー!! ここの駐車場、普段は割と
高いな~と思っていたので、今日来て
正解!!ツイてるね! なんて嬉しくなりました。
駐車場はほぼいっぱいで、車内でくつろいでいる人や
初老のご夫婦が車から降りてきてお散歩かなという風情。
皆、無料と知っていたのかな~と思いました。
以前もここは何度も来たことのある公園で
子供と一緒にボランティアさんに混じり
ザリガニ駆除を手伝ったりしたこともあります。
子供が幼稚園の遠足で来る定番の場所で
長い滑り台があります。楽しくて何度も長い階段を
上っては滑ってを繰り返していたことを思い出します。
それを横目で見ながら、トコトコと梅が咲いていると
思われる場所へ向いました。
池を離れて開けた場所へでると、日差しを浴びている
白梅の木がありました! 2本の白梅の木の下に、ベンチが
あります。 花は5,6分咲というところでしょうか。
近くへ寄ってどうやって撮ろうかな~、と思っていると
梅のいい香りがしてきました。 周囲に人がいないことを
確認してそっとマスクを外して香りを嗅いでみました。
いい香り~!
写真はというと、逆光で撮ると花は白いし小さいし
順光で撮ろうかISOの数値はどれくらいならいいだろう。
なんて悩みながら、とにかく露出の数値を変えながら
何枚か撮ってみようと白梅の花をカメラに収めました。
花の咲いた梅の木はこの辺りにはこの2本の白梅だけで
紅梅は見当たりません。少し歩いて坂道を上る途中に
ある竹林や、白梅の近くにツバキらしき花が咲いていたので
そこでも何枚かパチリました。
紅梅は見当たらないな~、なんて思いながら
元居た白梅のところへ戻ってくると
帽子をかぶったグレーヘアーの女性が
1人でベンチに座っていました。私が梅の木に近づくと
立ち上がってゆっくりと白梅に近づき手で枝を顔に引き寄せて
花の香りを嗅いでいます。
私がさっき嗅いだ梅の良い香りを楽しんでるんだろうなと
思いました。
ほとんど手荷物もなくて、白梅の場所も香りも知っていて
よくここへ散歩に来ているんだろうか。
私と同じで梅の香りを楽しもうとするんだから
きっと良い人に違いないと親近感がわきました。
この方ならこちらも話しかけやすそうだな
と思ったので、梅のことを聞いてみることにしました。
「梅は、良い香りがしますね~」 と言うと
「そうですね」と穏やかな声が返ってきました。
もう少し話かけても大丈夫かも、と思って。
「よくこの公園へ来られるんですか?お住まいはお近くですか?」
と聞くと
「近くに住んでいるんですけど、この辺り坂道が多いでしょう
歩くと大変で、バスでそこまで来るんですよ。」とおっしゃる。
「この公園で梅が咲いているのは、このあたりだけですか?
私も梅の写真を撮りに来たんですけど、紅梅が咲いているところは
別のところにありますか?」
と尋ねました。
「そうですねえ、梅の木はここにしかないかもしれませんね。
紅梅は白梅よりももう少し遅い時期に咲きますからね。
ほら、そこに紅梅があるでしょう?」
と言って、少し先の白梅よりも背の低い木を手で示しました。
葉もついているのかわからないくらい枝ばかりの木で
花のつぼみもついているのかこの位置からは全く見えないくらいです。
え~、あれは紅梅の木だったのか。
今はまだ紅梅って咲いてないんだ。 それにここにしか
梅の木はないかもしれないとなると、私に送ってくれた
紅梅の写真は去年のものかな? それとも、まだこの女性も
知らない場所があって、咲いている梅の木があるのかな~。
などと思いながらお話を続けました。
「ここの白梅は少し早く咲いているのかもしれないですね、
ここは良く日が当たるからかしら。それに紅梅は白梅よりも、
もう少し時期が遅く咲きますから。
あとは、今、サザンカがたくさん咲いていますよ。」
と振り返って、私がツバキだと思っていた木を手で指し示しました。
「あれ~? あれはツバキじゃなくて、サザンカなんですか!?」
「そう、木の下に花びらが1枚ずつ落ちているのがサザンカで
ツバキは、花全体が落ちるんですよ。それで見分けられるそうですよ。」
「は~、そうなんですか! そうやって見分けられるんですね。
知らなかった~。へ~、ツバキだと思って撮ってました!
いいこと教わりました。」
へ~へ~、そうなんだとそれはそれは感心しきりの私。
「いいえ。私もね、最近知ったんですよ。」とマスクの下は恐らく笑顔らしき
声色で話してくれました。
その後は、白梅の木からその方と一緒に話しながら離れて
池のそばでご挨拶して別行動になりました。
次のブログへ続きます。
今日も良い1日をお過ごしください。