やっと決めたおうちは割と広かったし、庭もあって、駅からは少し遠かったが、小学校も幼稚園も家から近い。私達はその新しい住まいに満足していた。
まず管理人さんに、お茶菓子を持って挨拶に行った。ところが、とても感じ悪いオッサンだった。
「ここは賃貸の人もいるが、元々は資産家の人が多いマンションだ」
そんなことを、頭を下げて初めて挨拶に行った私に向って言い放った。茶菓子も別に賃貸のあんたらから欲しくもない、顔がありありとそう言っていた。そう、私たちは社宅扱いで借りている存在(賃貸人)だった。
管理人はマンションのオーナーには敬意を表すが、賃貸の人間にはそれこそ人間扱いしていない、そうしか受け取れないよう横柄なしゃべり方だった。
そのマンションは地上12階、居住世帯数267個の大型マンションだった。1983年3月(築35年)建築なのだからかなり古い。
アプローチを出た外のスペースには、ワンちゃんを連れて散歩する人もよく見かけた。
ところがである!!!このマンションは、動物の飼育に関して、理事会で長い期間もめていたことが転居後にわかった。
建築当初は飼育禁止でなかった。だから犬などを散歩させている人がいた。
しかし、長い間に、動物飼育反対意見が出て、ある時期から動物は一切飼育禁止に変わったという。
しかしながら、最初から買っていた動物はどうなる?となって、その最初飼っていた世帯だけが飼育続行を許されて、その時飼っている動物一代限りと理事会が注釈付きの規約に変更したことがわかった。
私たちはそれを知らずにそこに引っ越したのである。
フェレットは普段ケージに入っている。だから大丈夫と思っていた。それに、不動産屋さんの了解済みである。だから私はなにも臆していなかった。
続きます。長くてゴメンね。
「はるかの絵の本」まだ少しあります
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