入院中の出来事です。
以前にも書きましたが、私は長い入院生活の間、タバコを吸いに喫煙場所に、何回か通っていた。
前書いた場所は、夜間救急出入り口。
その他にもう一つ、病院の前にあるコインパーキングも、喫煙者の集まる場所だった。そのどちらかに気分次第で行っていた。
ある日の午前中、そのコインパーキングで、私は小さな小銭入れを拾ってしまった。
小銭入れだから、中は小銭なのだ、わかっている。中を見ると、お家の鍵とロッカーの鍵が入っていた。後は連絡先がわかるものは入ってなかった。
拾って手に持ってしまった以上、私はそれを放置できず、だって鍵がはいってるんだから、落とした主、困るだろうなーと思った。
コインパーキングは無人のコインパーキングだった。
まず、自転車もたくさん停められていたし、そこのコインパーキングが病院と関係があるなら病院の受付にと思い、「こーでこーで」と説明して聞いてみた。すると、病院とそのコインパーキングは全く関係がないから預かることはできないと返事が返って来た。
困った。
そして、、、、コインパーキングの看板を見て、緊急時の連絡先に電話してみようと考えた。
受付からまた、コインパーキングに戻って、看板にある電話番号に電話をかけた。再び、「こーでこーで、おまけに病院の受付には断られたこと」も伝えた。しかしである、コインパーキング側はそこは無人なのだから、落ちてた小銭入れを引き受けられないと言うではないか！
うーーーーん、困った。
私は困ったとはっきり言った。私どうしたらいいでしょう？と。
するとコインパーキングの電話口からは、
「病院の防災窓口に渡したらどうですか？」などと言うではないか？
ちょっと、ちゃうんちゃう？と思ったが、手元にある小銭入れの行き先がわかんないんだから、
仕方なく、私は、病院の防災窓口に話しに行った。三たび、「こーこーこーで」と、説明した。
防災窓口の人は、落ち着いて話しを聞いてから、
「でも、ここでは拾得物は預かれないことになってるんですよー」と話された。
するってーと、、、もう交番に届けるしか手がないのかな？と思った。ら、防災センターの人は、病院から一番近くの交番を地図で探し始めた。見た限りでは私の知らない場所で、割と遠いように感じた。
オイオイ、私は入院患者やで！パジャマ姿で何でそんなとこまで行かなあかんねん！と思い直した。
もうどうしたらよいか分からず、その小銭入れを持って、自分の部屋に戻った。財布をテレビ台の前にポツネンと置いた。
しばらくぼーっとしてから、、、
もうエエわ！110番にかけたろ！捨てるわけにも行かないし、持って帰るわけにも行かない、元あったとこに戻しに行っても、先は見えてる…
110番、ツルルルー、ツルルルルー、
又もや、同じ説明を、4回目になるのか、した。
「入院しておられるのだったら、こちらの警察官をそっちにまわします。何号室ですか？」と返って来た。一件落着かな？？？
それで自室に戻る時、ここに警察官が来るということは、やはり、入り口のナースステーションに一応言っといた方がよろしいなと思い、看護師をつかまえて、更に、「こーでこーで」と5回同じ事を伝えた。すると、何やら、えらいこっちゃみたいな感じになり、その看護師は師長をつかまえてまた、又同じ事を伝言した。
すると、、、、、、
師長さん、いつも優しくて、私より若くてとっても美人なんだけど、
師長・あなた何してるんですか？？？と突然、パンチが飛んできた。
私・は？財布拾っただけです。鍵が入ってたから困ってるやろーなーと思っただけです。
師長・貴方ね、まず、そこは院外ですよ！何してるんですか？？？？
この段階で、師長さんの目は少し吊りあがりつつあった。
私・だって拾ってしまったのに、そのままにできないでしょう？
師長・私なら、そのままそこに置いときます！！！中身を見るなんて、とんでもない！！！
私・中身みなきゃ、連絡先とかわかるかもしれないし、見たから鍵が入ってるのがわかったのに…
師長・中身なんて見ません！泥棒したって間違えられるでしょッ！！！！
これまであーだこーだとたいへんだったのに、何でそないに怒られなあかんねん？と私は不本意に思い、そのような顔つきをしたんだろう。
すると、
師長さんは・私はまず規則違反は絶対にシマセン！！！
私は、最後にピシャリと言い放たれ、その時の師長さんの目は三角につり上がっていた。
そうして、師長さんは忙し気に、2〜3カ所に電話連絡をした。
ほどなくして、警察官があらわれ、病室でなく、デイルームで、お財布の中身の確認と、確認書、権利放棄の書類などを書かされて、警察官さんは無事帰って行かれた。
疲れました〜。その日何回同じコト説明したと思ってんねん！！！
美人の師長さんの怒りっぷりがものすごかったです。
私、そんなに悪い事したんかなあぁぁぁ？？？
わかりま・おんせーん❗️❗️❗️
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