昨日、遠来の友人が、昼ごはんでも食べに行こうかと声をかけてくれた時、私はまだお腹が空いてなかった。
友人は午後、伊丹空港から飛行機で移動だと言うので、
何でなのかわからないけれど、まだお腹は空いてない〜〜〜「でも、ワタシ、昔からモノレールに乗ってずっと景色見たかってん。」とぽろんと口からこぼれ出たのでした。
好きな本を持ち込んで、モノレールの端から端まで思う存分乗ること。それは昔からやってみたかった事のひとつでした。
ほな、そうしようそうしようと、すぐに決まり、散らかった部屋もそのままに、ワクワクしながら、否、超興奮しながら、急いで、家を出て地下鉄に乗って、モノレールの乗り換え駅を目指しました。
千里中央でも、山田でも、大阪空港でもその辺りに着いた頃にはお腹も空いているだろうと算段でした。
自分の口からとっさに飛び出した思い付きにも驚いたし、それが昔からしたかったことのひとつで、空港行きのルートを即座に変更して同意してくれた友人にも、すべてのタイミングに驚き、「えーっ?ホンマに出来るの〜今から〜〜???」とおかしいほどは私はしゃいでいました。
地下鉄から、淡路駅を超えて、阪急線に乗り入れたあたりから、少しずつ、トーンダウン。
はるかと過ごした思い出のひとこまひとこまが、流れる車窓からどんどんと蘇り、
さっきまでのはしゃぎっぷりは、一挙に消え去り、私はしょぼしょぼに変身してしまいました。
山田駅で乗り換えの後は、もう悲しみを隠すこともできなかった。
それでも行く。
モノレールに乗って、大阪空港まで行きました。
レストランに入って、目の前に見える飛行機とその向こうの広い空を眺めながら、スパゲティをちゅるちゅると食べました。ポテトフライと一緒にビールも飲んで、「フリッツ(ベルギーではフリッツと言います。そのフリッツがベルギーでは1番美味しいものとチオちゃんが言ってたので)そこまで美味しいと思う〜〜???」とポテトフライをツマミにビールを飲みました。
飛行機を間近で見るのもよく考えると、一年ぶりです。彼女の葬儀以来。又々、はるかちゃんとチオちゃんがダブルでアタマの中に充満して涙がこぼれました。
「これは、仕方ないことやねん。初めての場所はどうしてもこうなってしまうねん。でも、ひとつひとつ通過していかなあかんから、、」と友人に言い訳をしました。しずかな声で「そうやな。」と返してくれました。
時間がきて、お見送りした後、
計画通り、モノレールに乗り込みました。
大阪空港駅から、門真市駅まで、2回と半分。
ほぼ3回、行ったり来たりしました。
ここのモノレールは日本で1番長いそうです。
高いところを走るモノレールは視界がグーンと広く、眺める景色は最高でした。
もうなかなか来られないだろうと思い、
たくさんの思い出を反芻し、堪能しました。
最前列の前向きの特等席に座り、写真を撮ったり、小説を読んだり、それはのんびりしたプチ旅行のようでした。
車内の表示をよく見てみると、色んな地下鉄に乗り換えできることがわかり、帰りは山田駅を避け、違うルートで帰りました。
突然、ワワワ〜ッと楽しくなったり、また、どすーんと悲しくなったり、たいへん忙しい1日でした。
そして、また、貴重な1日でもありました。
○○さん、ありがとう。
チオちゃん、はるかちゃん、
いっぱいいっぱい楽しかった。
ありがとう。
「はるかの絵の本」できました。
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