自分が肘の怪我でテニスから遠ざかり、
日本選手があまりトップの大会で見れなくなって、
観戦の方もしなくなり、テニス事情に疎くなって若い選手がわからない。
そんな中、YouTubeのお勧めで出てきた大坂選手と日比野選手の試合ダイジェストに熱くなった。
インデアンウェスル。
テニス好きにとっての春ですよおお。
トップの選手はここからマイアミ、マドリード、ローマといって全仏、全英につながっていく。
大坂対エラーニ。イタリアのベテランで小さい体、あへっという独特のうなり声。
ねばり強いハッスルプレイで全仏準優勝もしてる。
大坂選手はランク外からプロテクティドランキングという制度を使ってWTAツアーに参加、
833位から287位まで世界ランクを上げてる。
それでもこの順位だと普通インデアンウェスルには予選も出れない。
エラーニ選手は65位でかつ予選を勝ち上がって本戦出場。
大坂選手は、今回もプロテクティドランキングを使って本戦ダイレクトで出場。
不公平なまでに優遇されてる印象がある。
でもこの日は大坂選手が超攻撃的プレーで納得の力を見せつけた。
一セット目そこそこミスが出るけど、
それは後半への投資のようなもので、
じきにものすごい球がフォアからもバックからも射出されて、
コートにおさまりだす。
相手を追い込んでから無慈悲なフォアの超アングルショット、
バックの逆クロスでノータッチエース、
このパターンで面白いように点が入る。
6-3、6-1。
黄金時代を思わせた。
セリーナ・ウィリアムズ選手くらいしか比べる相手が見つからない圧倒的な威力の打球がコーナーに突き刺さる。
南カリフォルニアで地元の強みということもあるのかな。
気になるのは体力とコンディション。
エラーには言うても36才ですからね。
若手のトップ相手にやれんのかーい!?
それも含めて次の試合が楽しみではあります。
もう一戦は日比野選手とウィリアムス選手。
あれ、引退したんじゃなかったっけと思ってよく見たらお姉さんのビーナスだった。
41才。4大大会はシングルス7回、ダブルス16回優勝してる。
2011年のウィンブルドン2回戦を思い出した。相手は40歳の伊達公子選手。
37歳で奇跡の現役復帰を果たした伊達さんが
「記憶に残る試合ができた」と言った3時間の試合。
7-6(6), 3-6, 6-8でビーナス・ウィリアムス。
ビーナス選手は当時31歳。
今回は日比野選手は29才だからほぼ立場が逆ですね。
日比野選手は88位で予選を勝ち上がり、ウィリアムス選手は478位からワイルドカードで本戦ダイレクト。
さて、序盤のビーナス、当時を彷彿させるシャープな打球で、
互角に打ち合う日比野選手をねじ伏せてたけど、
試合が進むにつれて徐々にミスが増える。
脚が重く、体幹がぶれ、動かされると打球の威力とコントロールが両立できない感じが伝わってくる。
やっぱり体力かあ。
反対に日比野選手はお手本のように美しいフォームとフットワークが最後まで崩れない。
2-6,6-3、6-0。
もちろん終始日比野選手を応援してるんだけど
ビーナス選手に熱い思いも感じた。
もうひとり予選を勝ちあがって本戦1回戦もしのいだ本玉選手(124位)をふくむ3名、
2回戦はシード選手と。
ウォズニアッキとかイタリアのジオルジェら、ベテラン30代も2回戦にばく進しております。
YouTubeのダイジェスト動画だけど、久しぶりのテニス観戦が楽しい!