抗がん剤⑨ | めろらんのブログ☆むろらん闘病記☆

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パートナーのむろらんの闘病記を、自分の言葉で綴ります。

 

『むろらんが抗がん剤がどういうものか理解した上で、

それを選択するならば、全力で支持しよう』

そう、思っていたわたしである。

 

 

 

が。

 

 

 

むろらんが手術後、抗がん剤をやると言った時、

わたしは反射的に、全力で反対した。

 

 

むろらんの手術=膵頭十二指腸切除術、

消化器で最も大きな手術は、医療チームがほれぼれするような、

見事なものだったそうだ。

 

だが、健康な臓器を含めて、内臓を大きく切り取っていることには、

変わりはない。

 

 

今まであったものが、無くなっている。

その機能が、失われている。

 

 

 

わたしの父はがんの手術で胃を全摘し、

小腸を伸ばして食道とつなげたが、その、伸ばした小腸が、

胃の代わりをすべく、だんだん変化していったらしい。

 

つまり、身体は臓器損失のストレスを、自身で補うべく、

自らの細胞を変化させ、代替するということだ。

 

 

この事象の説明は、遺伝子研究の第一人者、

村上和雄先生の話で説明がつく。

 

村上和雄先生の説では、ひとつの細胞には、

全身のあらゆる遺伝子情報がインプットされているという。

 

そして、どの遺伝子情報のスイッチをONにするかによって、

その細胞が形作るものが決定される。

 

眼を形作っている細胞は、眼を形成するべく、

眼の遺伝子情報をONにして、他の遺伝子情報をOFFにしている。

だから、眼の細胞は、鼻ではなく、眼たりうるのだと。

 

 

だから、父の例で言えば、胃という臓器が摘出され、

その機能を代替すべく、それまで小腸だった細胞のスイッチが切り替わり、胃の役割をするようになっていったわけだ。

 

 

それはまさに、細胞の変化というもの。

そこに、大きなエネルギーが注がれるのは、当然だ。

 

身体の全細胞が、自身を生かすために、

最大の出力で、自身を形成しなおしている。

 

 

 

身体はいつだって、「生」の方向に、働き続けてくれるのだ。

 

 

 

そんな大事な時期に、抗がん剤という、毒物を、身体に入れる。

 

考えただけで、鳥肌がたった。