たまには、古傷のことを描こうと思うの。
あ、古傷といっても心の古傷ね
かずちゃんは、昔は
格好つけしいだった。
って今も
格好つけしい なんだけど。
うーん…で、
男の子ってさ、髪を切る時に
小学校の頃は街の床屋(ワンカット1500円くらいの所)とか、お母さんに切って貰っていた人っていうのが、だいたいだと思うのね。
昔のハナシね!
今は知らんケロ
だけど成長してさ
中学生くらいになると、色気がでてくるじゃん。
そうすると、いつかしなければならないのが
美容院デビューなのね(ワンカット3500円くらいするヤツ)。
で、この美容院デビュー
くすぐったい訳だ(^▽^;)
いままでさー、街の床屋のおっちゃんとこ行っていて
今日から違う美容院行くから、いつもよりお金多めにチョウダイ、とか親に言うのも恥ずかしいし…
なに色気付いてんだこのガキが! とか思われたくなかったし…
床屋のとっちゃんがさあ、
かずちゃん常連だったから
ある日、ぱったり行かなくなったら悲しむんじゃないかとか、別の美容院行きだしたら嫌な気持ちになるんじゃないかとか
いろいろ考えちゃう訳(^_^;
しかもこの床屋のおっちゃん、子どもの客には髪を切り終わると
100円をくれるんだなー。
お駄賃で。
すっげえい~い床屋でしょ(゜▽゜)
あれから20何年たってるけど、今でも江戸川区の片隅で営業してるよ!(うちの親父が髪切る時はここに行く)
んで、思春期時代
それでも行かにゃあならねぇから
全部の思いを引きずって
めっちゃめちゃ緊張しながら
オシャレそうな美容院見つけて入ってはみたけれど
びみょ~(゜▽゜;)
だったりしてね…。
新しくした髪型で友だちに会った時
友達
「お、かず、髪切ったんだ」
かずちゃん
「Σどきっ、う、うん。切ったよ~」
友達
「あそこの床屋だろ? あそこ超いいよな~、終わったらお小遣いで100円くれるし!」
かずちゃん
「あそこの床屋じゃない…」
友達
「え……?」
みたいな会話をしたりしてね!
え…なに、お前裏切り者…? みたいな
こいつ出し抜きやがって…みたいな
俺とお前は仲間じゃないのかよ…みたいな
中学生にもなって床屋に通ってる俺はダサいのか…みたいな!
友達の心の声が聞こえてきたりなんかして。
しかも自分が、友達より先に色気付いちゃってるのがバレちゃって、いたたまれなくて
あの時の友達の表情と
交わしたアイコンタクトは
忘れられねぇ~
それからね、思春期を増すごとに
自分の容姿を受け入れられなくなってきて…みたいな
よくあるストーリーに入っていくんだけど、きょ~の所は、割愛(笑)
なんか中学生の頃、友達と味わった気まずい思いをしたエピソードを、
ちょっと可笑しく書いてみたら、満足しちゃった
バッサリ。