今週はリモートワークの週だから
昨日の夕方 仕事が終わってから
買い物がてら散歩した。
歩きながら感じる夕方の温度とか空気感が
「春ってこんな感じだったよなぁ」
と思わせるものだった。
春は
私にとってはずっと
温かくて、ぽかぽかで、
命のきらめきを感じて、
一点の曇りもない幸せを感じるもの
ではない。
ぽかぽかした陽気は
暖かく幸せを感じるものだけれど
日が暮れると一気に肌寒くなって
そのことに、なんだか急に不安になる。
日が出ていたときにはあんなに幸せだったのに、
暗くなるともう感じられない。
あの幸せって本当にあったのかな？
と思えてくる。
私が感じていた幸せはとても不安定で不確かで
何かのきっかけで簡単に壊れてなくなってしまうものなのかもしれない
と思えてくる。
春のはじめの暖かさは
夜風に冷えていく身体を温めるには
あまりにも心もとない。
春は、いつも私に少しの不安を感じさせる。
環境の変化が大きかった学生の頃の
不安な気持ちを、身体が覚えているのかもしれない。
毎年、環境が変わる春には
早く安心したくて
早く家に帰りたくて
速足で歩いたものだ。
その不安な気持ちを
今日感じた空気が思い出させた。
学生の頃の帰り道に、夕日を見ては
「今日も何をしたわけでもない一日だったなぁ。」
とか
「今日もダメな私だったなぁ。」
とかよく思っていた。
そんな落ち込む気持ちを
夕日の綺麗さに慰められ、励まされていた。
「まだ今日は残っているから、今から生まれ変わって頑張ろ」
と思ったりもした。
この「生まれ変わって」ということを
私は最近あまり思わなくなっている。
「心を入れ替えて」
「気合いを入れて」
にも込められているであろう
今までの自分からガラッと変えようとする気持ち
全然違うものになろうとする気持ち
無理するような気持ち
そういうものがない。
肩の力が抜けている。
結構前にもこんなこと書いていたけど
今はもっともっともっと。
私には
「ご自愛」というワードそのものに対するイメージがあったかもしれない。
キラキラした世界に溶け込む自分になりたいと
思っていたような気がする。
違う世界に行きたい。
違う自分になりたい。
そんな願いが根底にはあった気がする。
だって 今の私は不幸だから。
だから自分から出た願いは全部叶えないといけないし
それが経済的に、物理的に、時間的に、と理由を付けて
叶えられない自分はダメだ。
だから私は不幸なんだ。
そんな思考回路だったような気がする。
湧いた感情や思考はすべて分析しようとしていたし
この感情は、ご自愛的にはこうだ！！
設定変更ではこう言われてた！！
みたいに、全部全部 意味付けしようとしてた。
全部を、得た知識に当てはめようと
答えを導きだそうと必死だった。
それがかえって息苦しくて、自分を縛っていたのかもしれない。
ただ歩いて、肌で空気を感じて
思い出して、考える。
そこに何の意味付けもしないし
そこで何かを感じられる自分を、ただただ慈しんだ。
感じるものが一般的に「幸せ」と言われる感情ではなく
不安だったり、切なさだったりしても
それを感じている自分が、いいなと思った。
蝶子ちゃんが書いている
最優先○○
を私ははっきりと自分でわかっているわけではない。
なりたい自分もないし、これからどうなっていきたいもない。
でも
このままの自分でも、いいなと思った。
これから見つけたり、わかったりするのかもしれないけど
見つけたらいいけど、見つけなくてもいい。
わかったらいいけど、わからなくてもいい。
今の自分に対する
いいな
それは
自分の感じたものから作品を生み出す人たちに対して感じていた、うらやむ気持ちから
自分もそうなっていくのかもという気持ちへの変化。
「幸せ」じゃない気持ちも感じられる自分がいるから
きっと沢山の共感を集めることもできる。
そして共感で繋がった人と
良い時も悪い時も
変わっても変わらなくても
泣いても笑っても怒っても
私は一緒にいられるんだ。
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