新卒で証券会社の営業をしていたとき

自分で開拓したお客様から
300万円の株の注文を受けた。
(ペーペーにとっては高額注文。
ていうか今の私(リアル)にとっても高額。
なのに仕事だと、「たかだか100万の買付で(以下自粛)」みたいな感覚になるのが証券会社の嫌なところだ。
そして100万の注文を丁寧にできない、なんなら書類の受け渡しもきちんとできない人が
1000万、1億の注文は受けられないというのは本当だと思う。)
それを株式市場に発注したとき
ドドン
という重い音がした気がした。
 
 
 
ちなみに投資信託だと、1000万でもこういう音はしなかった。
株だけなのだ。
 
 
 
自分のパソコンから
自分のクリックひとつで
自分の手で
お金を動かす
市場を動かす
世界を動かす
世界に繋がる
みたいな
そんな音だと思った。
 
 
 
それがすっごく気持ちいーって思って
その時だけ、証券会社で働くって楽しいーって思った。
 
 
 
 
 
Netflixのジングル
に似た音だよ。
 
 

 
 
 
 
 
それに似た音が、今朝メイクをしてた時に聞こえた。
 
そして
 
「自動的に正解を求めてしまうから」
 
と急に思った。
 
「全部逆だったのか!」と衝撃が走った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





少し前から「正解」という言葉を使う人が気になっていて
違和感、と言うのかな。
 
「その正解はお前の匙加減だろ」
と私はおこプンプンになるわけです。
 
 
 
では私の正解は?
と探したところで
正解はないな、と思うわけです。
 
 
 
だってその時その時で変わるから。
 
 
 
私はずっと 「これが私の正解だ!」と決めたくて
ずっと探してきたけれど
結局それが自分のことを苦しめていたんだと
突然わかった。
 
 
 
じゃあ、ダブルスタンダードを
自分に許そうと思った。
 
 
 
「これが私」「これが私の正解」と決めていると
筋が通っていて、一貫していて
自分軸がある、かっこいい、と思っていたけれど
「これが私(かも?)」と決めると
「そうじゃない私」「正解じゃない方」は
選べなくて、今度はそれが苦しくなっていった。
 
 
 
 
 
それをファッションでもやっていた。
 
 
 
 
 
プチプラアクセサリーのお店をやっていると
高価なアクセサリーを否定することになるような気がして
それがずっとモヤモヤだった。
 
私は高価なアクセサリーだって欲しいし付けたい・・・
(でも、今すぐには買えない・・・)
 
かと言って高価なアクセサリーを付けていても
私はきっと目移りする。
断捨離とか、お気に入りだけ厳選♡とかよりも
とっかえひっかえ♡みたいなのがしたくて
プチプラアクセサリーなのだ。
 
 
 
 
 
プチプラでもかわいいアクセサリーはたくさんあるから
それを集めてきて、見せて
「見て見て♡かわいくない!?ラブ
「これ、〇〇ちゃんに似合いそう♡」
「これが特におススメだよ♡」
みたいなのがしたかった。
 
 
 
プチプラなら、手に取りやすいでしょう?
ハードル高くないでしょう?
色々あるけどさ、とにかくつけてみようよ♡
色々あるけどさ、何か楽しい気分になれること、一緒にしよーよ♡
そういうのが、したかった。
 
 
 
扱っているのはプチプラだけど
ハイプラ(こんな言葉ある?)のアクセサリーに憧れる気持ちだってある。
アクセサリーでウキウキする心は
プチプラもハイプラも同じだよね♡
みたいな世界を作りたかった。
 
 
 
 
 
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そもそも私はダブルスタンダード常習犯だった。
だって同じことをしていても
嫌いな人と好きな人とでは
感じ方が違う。
そのことに、本当はずっと気付いていた。
 
 
 
誰かにとっての「正解」でも
別の角度から見たら「不正解」になる
と思って生きてきてて
だからすっごくグルグルしたり
自分の意見がないように感じたり
軸がブレているように感じたりしていたけれど
それは私が「共感したい」を持っているせいなんだなと
初めて思った。
 
 
 
 
 
私はいつだって自分の好きな人に共感できるように
その人の側に立てるように
簡単にダブルスタンダードできるようになってたんだ。
私は私のやりたいことをできる私だったんだ。
 
 
 
 
 
じゃあもう、私は変わりやすい自分を許すしかない。
 
 
 
芯が通っていない
 
一貫性がない
 
気分で正解が変わる
 
そんな自分を許すしかない。
 
 
そして
 
そもそも
 
正解を探すのをやめる。やめよう。