怖くて黙ってた。
夢破れて
傷付いて
もうこんなに辛いのは嫌だから
みじめなのは嫌だから
大人しくしていよう
今いる場所で
静かに
慎ましく
穏やかな幸せだけを見ていよう。
穏やかな幸せをちゃんと感じられる私だって、悪くない。
充分、キラキラしている。
幸せだよって、笑って言えている。
そんな私も、悪くない。
安定しているし、きっとこれが正解。
夢は夢だったの。
叶わないから、夢なの。
それでも。
周りにいる人の
「そうじゃない」姿がちらつく。
イライラする。
絶対、あなたは始めからそうではなかったはず。
もっと夢に溢れてて
もっと未来を見ていて
もっとまっすぐだったはずなのに
なんでそんなつまんねぇことやってんだよ！！！
なんで、そんなくすんだ目をして
なんで、そんな長い溜息ついて
なんで周りを見下して満足してんだよ！！！
力、温存してんなよ！！！！！
目が腐ってんぞ！！！
お前のそんな姿、見たくないんだよ！！！
そして
その言葉は、すべて自分に返ってくる。
あーあ。
せっかく頑張って頑張って
必死に自分を飼い慣らして
信頼
安心
愛情
作ってきたのに。
私はまた、これを壊すんか。
また、夢破れて
孤独で
惨めで
地を這う毎日に
戻るんか。
ごめんね。
でも壊すのをやめたら
私は私じゃなくなるからさ。
それって
きっと死んでるのと同じだからさ。
腐った目をしたあいつらと同じになっちゃうからさ。
だから
私は
壊さなきゃ。
