※ 3/26 追記して、体裁を整えました。
クネクネが
「韓国には
『春が来て花が咲くのではなく、花が咲いてやっと春が来る』
という言葉がある」
と発言した、という中国の記事がありました。
ちなみに韓国の記事では、書き忘れかもしれませんが、
「韓国には」
が入ってません。
韓国語記事
http://kr.people.com.cn/n/2015/0323/c203278-8867153.html
さて、ところで、この『春が来て~』
記事中のハングルで検索しても全然ひっかかりません。
全然、どこにも・・・
でも
何か違和感があるけど、聞き覚えがある
と感じる日本人は少なくないと思う。
だって、元の言葉は
仏教(禅)の
「梅開早春」
だから。
お寺の法話で聞くことのある話です。
日本では、曹洞宗の開祖である道元禅師の著した『正法眼蔵』に書かれているそうです。
現物は拝見したことがないので、よそ様のサイトから引用します。
http://blog.goo.ne.jp/zen-en/e/f7fa544b9eefbfe762196a22a067794d
- 禅の言葉としては、これを「梅、早春を開く」と読みます。早春になったから梅花が咲くのではなく、梅花が咲くから早春なのです。春という実体が先にあるのではなく、梅が咲く季節を春と呼んでいるのです。
毎年、成人式で暴れる連中に、訓戒してやりたい言葉です。
でもって、こういう言葉を引用するとき、日本人なら
「仏教に『梅開早春』という教えがあり、それは~ということを意味してます」
とか話すでしょうね。
クネクネの引用は、韓国語記事では「韓国には」と書かれてないので、さすがに起源主張はしてないのでしょうが、原典を明示しないのは、普段から捏造ソースで発言してるからなんでしょうか?
同じく禅には
「梅花開五福」
という言葉があります。
梅の花は特別なんです。
クネクネたん、「梅」と「花」を混同しちゃいけないねぇ。
そもそも韓国に禅って残ってたっけ???
もしかすると、「梅」が「花」に変わってるあたりとか、仏教が直接伝わってなくて、日本経由で分かりやすく解説したものが伝わったんじゃないかな?
中国の言葉であることに気が付かなかった中国人記者も恥かいちゃったね。
先週、府中の郷土の森博物館にて撮影
今週末には桜かな・・・