韓国の自称国産ロケット羅老号、今月30日に発射することが決まったそうですけど、技術的な問題が解決されてないっていう根本的な問題はさておき、他にも不安材料があるようですね。

新華社: ペルー軍の防空ミサイル入札に中ロ企業が抗議
【抜粋】
韓国のKP-SAMはロシアの援助を受けて開発された防空ミサイルだ。韓ロ両国が2003年に調印した協議により、ロシア企業はこの武器の開発と製造に参与した。うち、サンクト・ペテルブルグの光学機器製造企業は赤外線シーカーの製造を受け持ち、他のロシア企業はミサイルの空力形状、弾頭部、非接触信管の研究・製造に参与した。露ロソボロンエクスポート社はペルーへの抗議で、「KP-SAM」はロシアの知的財産権を多く応用し、韓国企業はKP-SAMを他国に輸出する権利はないと主張した。
LIG Nex1社は、「すべての部品は自主開発したものであり、30年内、この武器に器材や技術支持を提供でき、ロシア側のいかなる援助も不必要だ」と発表した。

要約すると、ロシアから技術供与を受けて製造した兵器を、契約を無視して「自主開発」と偽って外国に売っちゃったものだから、ロシアの怒りを買ってる最中だってことです。

宗主国様が日本の新幹線のコピーでやったことに倣ったんですかね。

さて、ロシアの怒りを買ってしまって、ロケットの打ち上げ出来ますかね?


さらにもうひとつ。

中央日報: 韓国ロケット「羅老」の警戒勤務軍人が小銃を持って脱営

NEWSIS: [第2報]脱走軍人4時間ぶりに検挙

「当時、危険人物や物体などを捜索中だった」ということだけど、自分が捜索される危険人物になっちゃったそうです。

どうせ成功しないから誰も妨害工作なんてするわけないのに、寒い中無駄に警備させられて、 「馬鹿々々しくって、やってられっか!」とか思っちゃったんでしょうね。


ところで、羅老号の純ロシア製第一段ロケットは、それだけで衛星軌道まで打ち上げる能力があります。

前回(前々回?)の失敗原因のひとつは二段目の自爆装置(軌道を外れた時のためのもの)の誤動作でしたが、今回はその起爆装置が外されています。あとの爆発要因は二段目のロケット燃料だけなので、二段目の燃料を抜いておきさえすれば、中のお荷物を衛星軌道に乗せることができるでしょう。

ロシア様のお怒りが静まっていれば ですけど。

はてさて、どうなりますことやら。