「ゴルフほど楽しいものはない」というのが教祖の人生観
聖丘(せいきゅう)カントリー倶楽部は、1959年(昭和34年)のオープン。隣にある
光丘(こうきゅう)カントリー倶楽部は、1977年(昭和52年)にオープンしました。
どちらも富田林市にあります(ただし、光丘カントリーは堺市美原区にまたがっている)。
関西には、お寺さんや神社がオーナーのゴルフ場、大学が経営しているゴルフ場(千刈カンツリークラブ)、新聞社系列のゴルフ場(よみうりカントリークラブ)、日清食品が経営しているゴルフ場(日清都カントリークラブ)、洋菓子チェーンが経営しているゴルフ場(吉川カントリー倶楽部)、ヤンマーディーゼル系列のゴルフ場(琵琶湖カントリー倶楽部)など、まぁ、変わった素性のゴルフ場がゴロゴロあるのですが、その中にあっても珍しい「新興宗教が経営しているゴルフ場」というのがここです。
PL学園で有名な、パーフェクト・リバティ教団が、1957年に敷地内に36ホールのPLパブリックコースを開設。
2年後にコースを改造して聖丘カントリーになりました。東コース、中コース、西コースの27ホール。
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また、聖丘の北側に18ホールの光丘カントリーがあり、西側にはショートコースのみ27ホールもある光丘パブリックゴルフ場まであります。
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このように、教団のある丘陵地の半分以上が合計で72ホールものコースに占められているという尋常でないことになっています。
これは、教団の教祖である御木徳近の「ゴルフほど人生を楽しくするものはない」という人生観に基づいているとのことであり、さすがパーフェクトな自由の追求を標榜するだけあると感心させられるところです。
ゴルフほど面白い遊びはないというのは、実際、そのとおりだと思いますし、まあ、いろいろとはっちゃけていてカルト臭がしないところがいいですね。
アクセス(富田林からバスまたは徒歩、北野田からバス)
阿部野橋駅から近鉄南大阪線の吉野行き急行に乗車。
古市駅で近鉄長野線に乗り換えて、富田林駅で下車、北口を出ます。
駅前の停留所から、PL病院前を通る近鉄バスに乗って10分くらいです。
バスで停留所2つなので、駅から十分歩くことができます。
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PLタワーと呼ばれる大平和祈念塔が近づいてきます。
私は、先に述べたとおり、PL教団には何ら悪感情がないのですが、この建造物には、はっきり言って嫌悪感をおぼえます。
初めて見たときには、「なんて邪悪な造形だ!」と戦慄しました。
一般的な感想としても、「気持ち悪い」とか「不気味だ」とはよく聞きますが、「見ていて心が休まる」とか「優美なデザインだ」などという人にはまったく会ったことがありません。高さが180メートルもあるので、遠くからもよく見えるのですが、自分の地元にこんなものがあったら心が穏やかではいられません。
いくらパーフェクト・リバティと言ってもこんな目障りなものを建てるのが自由だというのはどうかと思いますね。
それはそうと、PL病院のお隣に、聖丘カントリーがあります。
道路を挟んで向かいには光丘パブリックゴルフ場。
光丘カントリーまではさらに500メートルほどありますが、歩道が狭くて危険なので車に注意してください。
また、これらのゴルフ場へは南海高野線の北野田駅から富田林行きの近鉄バスでもアクセスできます。