MERIKANTO所有最古の型紙でワンピースを作りました。

「家庭洋服画報」大正15年(1926年)7月1日発行です。

 

 

家庭洋裁の始まりは子供服から、ということなのでしょう。

残念ながら大人用ではないのですが、13歳用のこちらのワンピースにしました。

なんと、実物大型紙がついているのです。

古い洋裁雑誌で実物大型紙がついているのは、ほんとうに貴重。

デザインは大人のものと変わらず、1920年代アールデコ風ですね。

 

 

生地は紺のリネン、ネクタイはプリーツ押さえのチロリアンテープと同じものを縫い付けたボウタイにしました。

襟とボウタイは白の綿ローン。

 

 

13歳用と言いながら、かなりゆったりめのサイズです。

MERIKANTOも着られないこともないのですが、膝小僧をさらすのはお目汚しなのでトルソーさんに着ていただきました。

ローウエストのベルトがこの時代のお約束ですね。

ラグランスリーブで身頃にギャザーが少し。

プリーツがかわいい。

 

 

おしゃれな制服みたい?

 

開きは、見返し処理に持ち出しを付けてスナップ留め。

 

 

実物大型紙は未使用だったようで、98年前のものとは思えないきれいさ。

うれしくなってしまいます。

 

 

ドレッス(!)のイラスト、袖が半袖だわ。

襟の形や寸法、袖付け寸法など、縫製不可能なところは修正しました。

このプリーツいいですね~。

断ち切りになっているプリーツの端を、飾り布で押さえるとはナイスアイデア。

 

 

作り方の説明はこちら。

長さの単位は鯨尺ですが、ヤール(ヤード)も出てくる。

センチやメートルはこの数年後でしょうか。

 

 

MERIKANTO洋服展示会でも出品しますので、どうぞご覧ください。

そういえば、会場の札幌市資料館も大正15年生まれでした。

 

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MERIKANTO洋服展示会

 

「レトロなワンピース展」

 

2024年7月17日(水)~21日(日)

 

10:30~17:30(最終日は17:00まで)

 

札幌市資料館(大通西13丁目) ミニギャラリー2 

 

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