都内の大手企業で働くAさん(38歳)はハイブランドで身を固め、『奇跡のアラフォー』とチヤホヤされる若さが自慢だ。仕事も順調だが男性との出会いが少ないことが悩みだったAさんは、「私ならハイスペ男性と出会えるはず」と考え、意を決して結婚相談所に登録した。 【画像】
結婚の決め手とは しかしいざ蓋を開けてみると、申し込みが来るのは50代以上の年上ばかりで、自分からの申し込みは一切成立しない。この状況にAさんは「高望みなんてしてない!年収500万以上あればいいし清潔感がある普通の人でいいのに…」と不満を募らせていた。
じつは婚活市場において、35歳を過ぎた女性の成婚率が大きく下がる傾向が示されている。なぜ外見もキャリアも申し分ないAさんは敬遠されてしまうのだろうか。
結婚相談所「 代表取締役で、恋愛婚活心理学者の吉野麻衣子さんに話を聞いた。 厳しいようですが、35歳から39歳の未婚女性が10年以内に結婚できている割合は、令和2年国勢調査の結果では10〜12%というデータがあります。
最大の理由は、真剣に結婚を考えて動く男性ほど、女性に対して本能的に「妊娠・出産のリスク」を非常にシビアに見ているからです。
ほかにも間違った方向性の自分磨きや、メディアや周囲のすてきな男性ばかり見て相手へ求めるものばかり厳しくなる人もいます。
―Aさんのように「高望みしていない」「普通の人でいい」という女性は多いですが、この心理の裏側にある本音を教えてください Aさんの言う『普通』は、実は上位数%のハイスペック男性を指しています。 多くの女性が挙げる普通の条件(年収500万円以上、大卒、身長170cm以上)をすべて掛け合わせると、実は35~39歳にしても、すべての男性の中からしぼると既婚者を含めて約13.1%、未婚者に絞ると3~4%に留まると推計されます。(2023年 賃金構造基本統計調査、2020年 国勢調査、令和元年 国民健康・栄養調査をもとに推計) そこへ同年代の未婚女性がアタックするとなると、単純計算で約17〜20倍の競争率となります。つまり「高望みしていない」と言いつつ、実は無意識にかなりのエリート層をターゲットにしているのです。
この心理の裏には、「自分はこれだけ努力して綺麗にしているのだから、相応の男性に選ばれて当然」という、自分の市場価値への過信が隠れています。
自分の現実を棚に上げ、相手にだけ高い基準を求める姿勢は、効率的にパートナーを探そうとする男性から見れば 傲慢に映ってしまいます。 ―
男性から敬遠されてしまう女性の決定的な特徴はなんでしょうか。
外見からのポイントや、会話などのNGポイントを教えてください 過去の男性の影や、プライドの高さ、性格の難しさを感じさせることが地雷扱いされやすいでしょう。
真剣に信頼関係を築こうとする男性は、本能的にも進化心理学的にも独占欲が強いとされています。ほかの男性の存在や、自身の資源(現代でいう資産・財産・心的リソース)を目減りさせる女性を嫌う傾向にあるのです。
またブランド品を身につけていると、男性は「元カレに買ってもらったのか?」「パパ活をしていたのか?」「浪費家なのか」と勘ぐってしまいます。
―35歳以上でも結婚を成立させるためには、どのような思考を持つべきでしょうか
自分自身をアップデートし、条件ではなく『中身』で向き合うことです。「男性に幸せにしてもらおう」と依存するのではなく、「自分が相手を幸せにする」「ともに人生を歩む」というマインドを持ってください。
そのためには、ブランド品で武装して自分を高く見せようとするのではなく、素の自分で向き合うことが大切です。
私自身40代で再婚しましたが、それはスペックを追い求めた結果ではありません。
自分自身が精神的・社会的に自立し、相手から見たときに「一緒にいて楽しい」「信頼できる振る舞いをする」「包容力を持ち、相手を減点法で見ることなく、相手の良い点を見つけてしっかり言葉にして伝える」などを徹底しておこなうことで、最終的に自分に見合う素敵なパートナーと結ばれました。 「
類は友を呼ぶ」という言葉通り、自分の内面を磨き、誠実に相手と向き合えるようになれば、結果として理想の男性から選ばれる可能性も増えてきます。
年齢は変えられませんが、思考と行動を変えることで、35歳を過ぎても最良のご縁に近づけるでしょう。