40 LIVES in 香港 素敵な人に会いに行く/H14

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香港は、私にとって、あくまでも通り過ぎる街だ。

フライトスケジュールの関係で一泊することはあっても、まず、それ以上の延泊はない。

香港で夜中まで飲んだくれたとしても、出入国の手続きの面倒くささはあるけれど、澳門のねぐらへと帰るのを選ぶ。

斯様な習性は、今後も、ミスマカオVSミス香港の審査結果よろしく、余り変わることはないと思われる。

香港、澳門共に、「金看銭の煉獄」に違いないが、香港中に漂うしたたかさというか、抜け目のなさに、どうにも落ち着いていられなくなるのである。

澳門の方が、大変貌を遂げつつあるとはいえ、ワン、ツーどころか、スリーテンポ遅れているというか、どっか間の抜けているところが、心持ちをなごやか、ほっとさせてくれるからである。

とはいっても、近年、香港にも、私をなごやかにさせる場所がないわけではないことに、気付かされつつある。

たとえば、チェク・ラプ・コック國際機場から、北角行の巴士(バーシィ)に乗り、大嶼山幹路を走っていると、眼前に現れる風景の数々。

中でも、青衣島から、下茎涌側に、藍巴勒海峡を渡ると、右手に見える、碼頭景には、被写体として食指を動かされるだけでなく、心なごやかにさせられる。

時に、その向こう側の港湾には、空母だの、駆逐艦だのが、貨物船にまぎれて浮いていたりするのは、ともかくとして。

色とりどりのコンテナの山々、クレーン車、フォークリフトの数々に、うっとりとさせられる。

極東の首都圏だって、羽田から横浜まで車を走らせれば、似たような光景が、眼前に去来するだろうが、漂う空気感が、どうも違いすぎる。

上昇気流と下降気流の違いとでもいおうか。

大陸側の大繁盛、大蕩尽のあとには、途轍もない破綻が待ち受けているかもしれない。

だけど、宇宙の瞬きに過ぎない繁栄を謳歌する側に、しどけなく、おもねてしまうか、あるいは恨み節を呟き続ける以外に、微塵子以下、卑小な私には打つ手がない。

碼頭景にさしかかる度に、サッチモのメロディーで、耄けたように口ずさむ替え歌の一つは、こんな按配だ。

~♫ I see trees of money,five stars red flags
I watch china bloom for me and you
And I think to myself: What a consumer’s world~




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