今週は忘年会ランチが続いています。

昨日は以前番組でご一緒させて頂いたNHKアナウンサーの大先輩の方々と会食でした。


お一人はNHKラジオ深夜便でもお世話になっていますが、インタビューの仕事について大変貴重なアドバイスを頂きました。

その先輩は、ゲストに取材する段階では直接本人には話を聞かず、資料でのリサーチや書籍などに留めるそうです。特に人生について語って頂く場面では、ゲストの心の言葉を本番で引き出すのが大切だと。事前に打ち合わせをすることで、本番では言葉に感情が乗らず、新鮮味がなくなるからだそうです。



確かに人は初めて人に伝える言葉には勢いがあるものです。しかし、同じ言葉を繰り返し伝える場合には、新鮮な気持ちが薄れ、感情が乗らなくなると思います。



特にラジオは音声でリスナーが話し手の感情を理解するため、言葉を発する勢いや抑揚は大切しなければならないのです。


この話を伺って、インタビューの奥深さに改めて気付かされました。



さらに先日放送された「クローズアップ現代」放送30年 国谷裕子×桑子真帆 ~激動の時代を越えて~」

国谷さんのお話の中にも、インタビューで大切にされていることについて語るシーンがありました。


“インタビューをするということにおいては、私は「誰に対しても“フェア”に問う」ということを心掛けていました。問うべきことをしっかりと問う。言葉を通して真実を浮かびあがらせるということを目指していたわけですけど、そのときに気を付けなければいけなかったのは、自分の中に偏見や思い込みがないかということに常に気を付けながら、聞くべきことを聞く、そして繰り返し角度を変えて聞くということが大事だと思っていました。”


⚫︎フェアに問う

⚫︎偏見や思い込みがないかということに常に気を付ける

⚫︎聞くべきことを聞く

⚫︎繰り返し角度を変えて聞く


国谷さんのインタビューする際の大切にされている視点は大変勉強になる内容でした。私もこれからインタビューの仕事はライフワークにしたいと考えていますので、先輩達から学んだインタビューの極意をしっかりと意識してこれからも励みたいと思います。


月刊誌「ラジオ深夜便」の「寝夜学」というページに9/18放送したNPO法人ACE副代表、白木朋子さんのインタビュー記事が掲載されています。是非お読み下さい下矢印