昨日は一日、東京でもかなりの雪となりましたね。
本当に寒い一日でした。

先月から茶道のお稽古を再開しました。
先生から「雪間の草」という御名について伺いました。
この時期、茶道での季語に当たる言葉です。

「花をのみ 待つらん人に 山里の 雪間の草の 春を見せばや」
これは藤原家隆という方の歌ですが、千利休が特に好んで、
この歌にお茶の心、わびの心があると説いたそうです。
雪の中から出てくる青い芽、新芽の奥に潜む自然の力強さ
を見つけるというこの歌に、利休も共感を得たのでしょう。

日本の文化の美しさは、こうした四季を通して自然を感じる感性から
生まれたものなのでしょうね。