INHAとは、パリ第1、第4、第8、第10大学の
美術史学部博士課程の校舎が集まっている施設で、
由緒ある屋根つきアーケード、Galerie Vivienne
3年前に改装したものです。

オペラ座とルーブルの間の、旧国立図書館脇、
ちょうど日本人のみなさんにはおなじみの
日本食ストリートがある辺りにあります。

今は1件だけ、ブラッスリーが営業しているだけで、
ほかの店舗はみんな立ち退きにあったのでしょう・・・。

そんな庶民の生活の匂いのする、
歴史的な建物です。

そういえば、7年前の今頃、
雨がちな初秋のある日、当時パリで
テキスタイル・デザインの学校に通っていた私は、
建築パースの課題のために、
まさにここ、Galerie Vivienneのアーケードを
描きに来たんだった。

懐かしいなぁ。
そして、全然ちがう肩書きで、同じ場所に
また立っていることが、とても不思議。
戻ってきてしまった運命に、ちょっとした因縁も
おぼえつつ、パリ生活が一巡したことを
じわじわと、確認しています。

そう。なぜか今、パリでの過去の、色々なことが、
何から何まで、いい思い出だったなぁ、と
無意識に、でも気持ちよく心のアルバムに片付けられて
いて。

これは多分、パリで活動をスタートしたのが
秋だったから。
本当に、色々な意味で、一巡したんだなぁ。
きっと。

明日からは、パリに来て7回目のFIAC
(パリ現代アート見本市)がスタート。
FIACって何?なんて言いながら
行ったはじめてのFIACのカタログ、まだ持っています。

オークションとの出会いも、7年前の秋。

私の大大大好きな、マリア・カラスの遺品オークション
(と後でわかった)のニュースを、
昼休みで帰っていた自宅のTVで見て、

「パリのどこかで、今日の夕方まで、
マリア・カラスの展覧会があるらしい」
と、
まだおぼつかないフランス語力で
最低限の情報だけGETし、


知人という知人にTELをかけまくって、
何とかDrouotオークション会場までたどり着き、
更に、その系列のシャンゼリゼ・モンテーニュ会場
やってることをそこで教えてもらって、
夕方、閉場ぎりぎりに、やっと目的地に着いたのでした。

テンションがあがってミーハーな時の私に、
気後れなんて言葉はなく、
最初のDrouot会場はよく考えれば、
旅行者に毛の生えたようなパリ初心者が
ずかずか入り込むようなところじゃなかったし、

次のモンテーニュ会場は、やたら絢爛豪華なストリートに
あって、服装的にNGだったのですが、
とにかく、マリア・カラスにたどり着いた私は
夢心地。

「あ、もしかしてこれ、オークションに
かけられるんだ。」と分かったのは
しばらくしてからでした。

その後、美術関係の仕事に就きながらも、
まさか自分がオークションに戻ってくるとは思わず、
しかも、マリア・カラスのオークション会場と
目と鼻の先に毎日通っているなんて。

今頃、思い出の糸をたどって、
そんな因果なからくりに気づいて、
驚くやら、納得するやら。

パリに来た頃に友人と交わした、ものすごい量のメールは、
PC修理屋さんの不注意で全部消えてしまったのだけれど、
毎日のドラマの詳細は記憶のかなたに薄れたものの、
何だか使命感に燃えてたのだけは、
思い出します。

メールがあって本当によかったねぇ、と
お互いになぐさめ励ましあっていたのは、当時
ウズベキスタンに赴任していた友達、
ベルリンに赴任していた友達、
NYに赴任していた友達、
フランスでも地方のボルドーにいた友達、
東京に残っていた友達・・・
いろいろでしたが、

何だろう?年齢的に?
みんながそれぞれ、社会人になりたてで
危機感を感じていたというか、
せっぱつまっていて、(若かったのねー)
日々の臨場感が半端じゃなかったなぁ。

でも、同じ危機感を感じていない友達とは
ちょっと理解しあえずに疎遠になってしまったり。
余裕がなかったのねー。

そんな精一杯な最初の年があったからこそ、
今日のパリでの私があるんだなぁと思うと、
とりあえず、2000年の私に、よくがんばりましたと
言ってあげたい。

色々な出来事を新しい経験で上書きして、
2000年を整理していったら、不思議と、
パリに憧れていた気持ちが戻ってきて・・・

その後の私の動静には、まだ疑問が残るものの、
こうして、過去を「よしとする」ことで、
次のステップのための場所をつくれるのかなぁと
思います。

やり直すのがいいってわけじゃないけれど、
今だから決着つけられることが、
結構いろいろあるってことに気づいて、
まだまだ、整理整頓、続きそうです。

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パリでは最上階にばかりご縁のある私。
今までに住んだ家は、ほとんどが最上階。

今のオフィスでも、エレベーターを降りてから
更に階段を上って、一番上にいたのですが、
このたび、異動ならぬ、移動命令が。

こちらでいう、「お庭に面した1階」という意味の、
REZ-DE-JARDINにお引越し。
っていうか、呼び方変えても、実際は地下!!

日当たりが悪いことにかなり過敏な私は、
これで一気に鬱になるわーと
構えていましたが、意外と快適。

何がお気に入りって、部屋の上(地階)から見える、
シャンゼリゼの並木と空と、門のきんぴかな先っちょ。


KARTELのおしゃれな家具だけど、
使い勝手が悪いので、オフィスは散らかりがち。
マーケティング部のスタッフ3人でシェアしてます。



これで暖房がきかなかったら
めでたし、めでたしとはいえないんだけれど、
自宅の引越しができなかったので、
気分が変わってとってもいい感じ。

今度立ち寄ったら、窓をノック(キック)
してくださいね~。


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昨日はマレのエマニュエル・ペロタンギャラリーにて
村上隆の最新作の展覧会がスタートしました。


Takashi MURAKAMI

The Pressure Point of Painting

Oct 23th - Dec 23th 11 a.m. - 7 p.m.

Galerie Emmanuel Perrotin

76 rue de Turenne 75003 Paris Frane

www.galerieperrotin.com




日本のメディア2社カイカイキキのごっついTV用カメラや、
日本から駆けつけてきたジャーナリスト
ごった返した会場は、普段のオープニングにはない、
「大物がいるぞ」っていう
演出(誰も演出してないけど)ばっちり。


BRUTUSの副編集長さん(あの長髪のお方)、
はじめてお見かけしました。


うちのオークション会社からは、
コンテンポラリー部門のディレクター、
版画部門のアドミニストレーターはじめ、
他部署のスタッフもずらり。異例の出席率でした。
みんな、メディアも注目するこのソワレに、
「社交」に来ていたみたい。


こんな場面では、誰に紹介してもらうか、が
とっても重要。あらかじめ、有力者と待ち合わせをして、
媚を売って、紹介してもらうタイミングをうかがう、
という、真剣なかけひき。


私は蚊帳の外で、お気楽に作品鑑賞しました。


四角いタイルがちりばめられたような、新シリーズが

印象的でした。

作品は2,3日で完売して、
一番の大作は、Francois Pinault氏
100万ユーロ=1億5000万円でお買い上げしたそう。


今回のオープニングのもうひとつの異様なハプニングは、
「大臣」率の高さ。

Jacques LANGCaterine TRAUTTMANNなど、
歴代文化相に加え、最近大統領選のレースから外れて
やや背中がもの哀しいDominique de Villepin首相の姿も。
(でも日焼けしたお顔にロマンスグレーはステキ。)


ほかにも、顔と名前が一致しないけれど、
在職中の大臣が会場には3人ほど。
お供とカメラをひきつれて、大臣然として
来ていました。


当の村上さんは、気取らず黒いスタジャンに
かばんを頭にひっかけて(!)
大臣が到着する前に、マイペースに会場を後に、
パリの闇へ消えていきました。


来週半ばから始まる、FIAC(パリ現代美術見本市)にも
顔を出すのかな?


***


その後はマレの大御所ギャラリーを一周して、
後輩ちゃんのおうちでディナーにお呼ばれ。


遠いので、久々にメトロに乗って、
日本大使館が窓から見えちゃう瀟洒な地区へ移動。
でも夜はマレ地区に比べて寂しい~


若いイタリア人アーティストがゲスト。

「オープニングがあって遅れちゃってごめんなさい」と
挨拶したら、

「僕たちは今晩そこで会うはずだったのに」と
悔しがっていて、
そんな年下の美青年の言葉を、思わず別の方向に
解釈したくなる姉御ゴコロ・・・苦笑


彼の通っているパリ第8大学は、美大ではないけれど
アーティストのために作られたような大学ですが、
なかなか良さそう。特に、さまざま分野で優秀な外国人が

集まっています。


有名キュレーターやアーティストが白熱した講義を
しているので定評があるんだけれど、

私は「遠い」という理由で一度しか足を運んだことが
ありません。


時間ができたら(失業したら?!)
講義を聴きに行きたいな。


彼の話を聞きながら、
フランスの美術市場は、成長はしているものの、
「国家がアートのパトロン」という呪縛から
逃れていないことを痛感。


だいたい、ギャラリーのオープニングでも
大臣がスーツで何してるんだか。
私服ならいいけど。


上記のFrancois Pinault氏
(NTTドコモと提携しているBouygues Telecom,
Bouygues建設グループ、プランタン百貨店グループ、
オークション会社クリスティーズを所有)が私財をつぎ込んで
今年ヴェニスにオープンしたFrancois Pinault財団美術館も、
元々はセーヌに浮かぶ小島に、安藤忠雄設計で
建設される予定だったのに、
国家の権威にかけて妨害されてしまったし。


セーヌ岸の美術館は、国家の聖域なのです。


そこで、失敗例を逆手に、
文化省、パリ市と組んで、まさにそのセーヌ沿いに
アート施設をオープンさせる、ライバルグループ、
LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループは、
ちゃっかりしてます。


お国を立ててあげないとだめなのね。
アメリカ式の、プライベート企業による自由な
アート環境の整備は、ここでは皆無に等しい。

国家の権威がないのも困るけれど、
何でもそうだから、経済が回らないんだぞ!


色々な思索に駆られた夕べでした。


ここのところ、我ながらよく続いたね、というくらい
キャパ・オーバーに仕事をしている私。
日曜日の午後は、お休みモード返上で、
すでに来週一週間の仕込みです・・・。

久々に、”仕事してる”感覚。


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自転車デビューしてからというもの
朝夕関係なく、パリを走り回っている私。


家からオフィス、Door to door 20分に
気をよくした私は、調子に乗ってどこまでも
チャリでいってしまいます。


おかげで仕事を抜けて、オペラ座界隈の大学で
授業に出るのも、片道15分。

冬を目前に、いつまで続けられるのか心配だけど、
今のところ、とっても助かっています。


この一週間の長距離記録は、
Gambetta(パリ東端)~パレ・ド・トーキョー
直線距離にして、35km。


次に、一番しんどかったのは、
地図上は近いのに、パンテオン裏の山越えコースで
行くしかなかった遠藤秀平さんの出版サイン会


そんな自転車日記のついでに、
先週のイロイロをご報告********



■パレ・ド・トーキョー
http://www.palaisdetokyo.com
 
CINQ MILLIQRDS D'ANNEE(50億年)展



オープニングの喧騒とはまったく違う、
土曜日の深夜のパレ・ド・トーキョー。
外の通りも車が時々通るくらいの、
週末のひっそりとした夜。


そんな静寂と闇につつまれた、「50億年」展は、
こういう形で本来見るべきなんだろうな、と
思わせる、いい仕上がりでした。


初代のディレクター、(今年のNUIT BLANCHEのアートディレクター
でもあった)Jerome SansとNicolas Bourriaudの趣味は
ただ単に、Frenchyな奇抜さとおふざけのオンパレード、
という感じであまり理解できなかったけれど、
2代目Marc-Olivier Wahler(元ニューヨークのSwiss Instituteのディレクター)
によるスペースの作り方は、作品ひとつひとつに新しさはなくても、
コンテンポラリー・アートとの上手な接し方を提案してくれる
展覧会だったと思います。


ごちゃごちゃ、いろいろ、盛りだくさん、
じゃなくて、
一点一点に来場者が集中できるだけの、
いいゆとり、空間を与えてくれていて、
その間の取り方が絶妙なために、
全体として調和した、私的には最高の瞑想の空間でした。


ポンピドゥーでの企画展が、
展示物の量と、資料的な裏づけによって、
アカデミックな、内容の濃い、あまりに分厚いものに
仕上がっていて、時には情報量の多さで「消化不良」に
なってしまうのに対し、


適度なバランス、


ギャラリーが作品を売る空間演出として、
広々と展示しているのに対し、


営利的な匂いのしない、


コンテンポラリー・アートを楽しんでもらうための
コツがちりばめられた、普及精神の感じられる
とっても身近に感じられる展覧会でした。


最新の(前衛=分かりにくい)アートではないかもしれないけれど、
現代のいい作品を、発見させてくれる場として
パレドトーキョーが機能していってくれればいいなぁと
思います。


PALAIS DE TOKYO / Site de création contemporaine /
13, avenue du Président Wilson
F - 75116 Paris
Tél : +33 1 4723 5401 & +33 1 4723 3886
Fax: + 33 1 4720 1531
www.palaisdetokyo.com



■遠藤秀平 新著サイン会



2005年のヴェネチア・建築ビエンナーレで特別賞を受賞した
遠藤秀平氏の新著のお披露目会がありました。


ドイツの大学で教鞭を取ったり、ますます海外での評価を
高めている遠藤氏の新著には、現在ポンピドゥーセンターの
建築部門のディレクターである、Frederic Migayrou
との対談も
含まれています。


毎年遠藤氏の作品も取り上げられている、
FRAC CENTRE(オルレアンの現代美術基金)の
ARCHILAB展(昨年六本木の森美術館で開催されていましたね)の
原型となった、世界一の建築模型のコレクションを
はじめたのも、このMigayrou氏だそうです。


会場となった建築系の書店には、面白そうな本が
たくさんあって、知識欲を刺激されました。


Shuehi Endo
”Paramodern manifestation”
Ed.Jean Michel Place

www.paramodern.com


Archilab展 今年のテーマ:”日本”

FRAC CENTRE, Orlean

Oct 21th - Dec 23th

http://www.archilab.org/public/2006/acc_2006-5.html


森美術館 アーキラボ展 (2005年)

www.mori.art.museum/contents/archilab/index.html



■おまけ: ヨシカちゃんのおうちで



最近知り合ったヨシカちゃんは、
長い付き合いになるはなちゃん、さちこちゃんと同じ年に卒業の
後輩ちゃん。NY、東京、と飛び回っていて、
パリにちょっとしか滞在しなかった彼女のお宅にて、
行ってらっしゃい会がありました。
(また1ヵ月後にはパリに戻ってくるので)。


マレの新しいギャラリー・ストリートの
rue St.Claudeにある建物の上階を3フロアも
素敵に改装しているおうちで、
バルコニーからエッフェル塔も、サクレクールも
両方眺められるのには、うっとり。


そういえば、パリに来て、クラシカルな古い貴族の館に
住んでいるお宅にお邪魔したことはあったけれど、
モダンな内装でこんなに素敵なアパルトマンは
初めて!


10m以上はある壁面が、全部キッチンだったり、
また別の壁は、一面クローゼット式の冷蔵庫+食器の収納だったり、
ダイニング・テーブルに10人悠々と座れちゃったり、
とにかく素敵すぎる。


そして、パリのどこの日本食レストランよりも美味しい
お料理が、次から次へ・・・。

この日の一押し、ボルドーの白も堪能して、
夢心地。誰もが、ため息混じりに、
「こんな空間に住みたい」と憧れたはず。


いいなぁ。同じマレに住んでいながら、
こんな素敵な異空間。

でも、思い描ける、ビジュアルな目標ができて、
これでも一歩近づけたのでは??


まずは今のアパルトマンを居心地よくするのを
がんばろうっと。



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昨日、フランス+ドイツの共同放送ARTE (文化系に強い地上派チャンネル)で、

LAで増殖しつつある青年暴力団の実態に ついてのドキュメンタリーを観た。


6歳から子分になり、8歳で洗礼(入団の際の集団リンチ)を 受け、

初めて人を殺したのは9歳半だという、 あるテリトリーのボスが

インタヴューに応じていた。


「ギャング団に入ってしまったら、

人を殺すことでしか、自分の地位を高められない。

出口は、病院か、監獄か、死の3つしかない。」


と語る、おそらくまだ10代?の少年は、

どの世界でも、ボスになる器というものがあるのだな、

と感じさせる精悍な顔つき、風貌で、(不謹慎だけど)

不要になったら処理されてしまう、下っ端のかわいそうな 子たちとは、

明らかに何かが違った。


MS13?というチームが、急成長しているらしい。

時々、少年犯罪者が母国に島流しにされるため、

国際的な組織に膨れ上がっているらしい。


規律や、合図、グラフィティ、 タトゥーなどにはすべて

コード(意味合い)が 複雑に定められており、

特殊な世界ではあるけれど、

命を懸けているのということは、ひしひしと 伝わってくる真剣さだった。


グラフィティが、縄張りを主張するものだということを、 初めて知った。

憂さ晴らしでも、いたずらでもない、 果てしない

テリトリー争いの「勝利の旗」だったなんて。


LAがハリウッドの華やかさの裏で、 ここまで危険な状況だとは知らず、

行方不明になっている邦人の青年 は、 運悪く、

踏み込んではいけないエリアで 立ち往生してしまって、

巻き込まれてしまったのだなと 確信してしまえるほどの、別世界だった。


印象的だったのは(またしても不謹慎ながら)、

タトゥーのアイコンや手の合図などで、 この現代社会において、

別の言語を生み出し、 機能させているという点。


国家の文化にも匹敵する濃度の、文化を そこに見出して、

通常の社会とはまったく相容れない 倫理がまかり通っているとしても、

その想像力、実行力、組織力には、 脱帽してしまう。


そして、死と隣り合わせであっても、 青年たちがそこで生き生きしていることが、

妖しくも魅力的だった。

命をかけるということにおいて、 輝いているのだと思う。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


ついでに昨日は、日航機事故、湾岸戦争中に 米軍戦艦が

イランの民間機を狙撃してしまった事件の ドキュメンタリーを

立て続けにみてしまい、 どちらも、最終的には、

ボーイング社、米軍、(どちらもアメリカ・・)が 悪かったわけではない、

むしろ勇気のある判断をした、 というような論調で、

さすが、制作はアメリカだなぁ、 と思ったのでした。


そんなこんなで、 しっかり怖い夢見ちゃいました・・・。


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昨日はオペラ・ガルニエ座にて、今シーズン最初の
バレエ演目「椿姫」を観てきました。

この作品、実は前シーズンの最後に、
パリ・オペラ座初演の新作として発表されたもので、
その時はチケットが取れなかったために、リベンジで、
夏前から「年間予約」で一年分のチケットをまとめ買いして
やっとこさ手に入れたチケットだったので、
久々にテンションも高め。

幕間の歓談の場となる大広間。



パリに滞在中の友人ノンちゃんもすごくお洒落して、

興奮気味に登場。

早く入りましょう、
待った~ちょっと写真撮らせて!
もう1枚、
こっちのカメラでも、

・・・と、金ぴかの通路、大広間で激写。

やっと席にたどり着いてみて、
正面の上から見下ろす席だったので、大満足!
(バレエの場合、一番好きな席)
しかも、これで3000円しないんですよ。
私の特等席は!


国から援助を受けているとはいえ、
オペラ座の太っ腹には、やはり文化大国のプライド
感じます。

今日の出演者を見てみると、
何と、パリオペラ座のトップ中のトップ、
日本でも有名なマニュエル・ルグリと、
私の大好きなオレリー・デュポンが椿姫で主役。

入り口付近に、異様に”チケット求む”の人が
群がっていたのは、そういうことだったのね。

オレリー・デュポンはたしか
私がパリに来たころにエトワールに大抜擢されて、
私がオペラ座で見た初めてのバレエに出ていた
彼女の持つオーラに釘付けになり、
(演目は忘れちゃったけれど)
以来、一番好きなダンサーです。

オペラ座のエトワールに取材した
ドキュメンタリー映画
「パリ・オペラ座 輝けるエトワールたち」(99年頃)にも
登場しますが、声から、容姿から漂う品のよさに
憧れます。透き通るような美貌は、女優も負けてしまうほど。

マニュエル・ルグリは、バレエ界のプリンス
脚をクロスして座っているだけで、
絵になるんですよね。
何歳になるんだろう?かなり長い間、エトワールを
やっているような気がします。
もしくは、もうバレエ団を出て独立しているのかも。

それでも、美女好きな私は、オレリーがご贔屓。

椿姫になりたいというのは、
「パトロンがほしい」ということよりも、
「オレリーになりたい」ということ!

ノンちゃんは、ラブストーリに
きゅんとなる
って言ってたけれど、
(どこまでも乙女です、かわいい☆)

私は死というリミットの近づく
クライマックスに向かって
せつなさに涙してしまいました。

美しいものには限りがある、という
美学の鉄則を、
美しい衣装と舞台装置と、
ショパンのピアノ曲の調べが
際立たせていたように思います。

聞き(弾き)慣れたショパンの曲が
ずーっと流れていたことでも、
私はちょっとセンチメンタル・ジャーニーで、
ピアノが日常の重要な部分を占めていた、
あの平和な日々に思いふけってしまうのでした。

そんなこんなで、
ここのところ3日連続で朝は
ラクロス時代の夢

(私は大学時代、ラクロスに明け暮れていました・・・)

キャストもフル出演で、目覚めてしばらくは、
早くグラウンドに行かなくちゃ、ということと、
チーム建て直しのいろんな作戦で
頭がいっぱい。本気で現役気分です。

あ~何だか、力をもてあまし気味?
スポ根的に仲間と一緒に熱中するものに
飢えてるのかなぁ、と、自己分析。

(フランス人は個人プレーだからねー。
 青春熱血もののお相手には超不足。)


毎日言ってますが、年末は日本に帰りたいーー
というか、日本に帰りたい。

困ったわ。占い師にでも決めてもらわないと、
明日の予定が立ちません・・・。

それでも、椿姫には、なりたい!
悲劇も運命も、ひっくるめてね。

シャガールの丸天井はいつ見ても素敵。


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左から企画会社のディレクター2人、
中央にドラノエ市長、右にJerome SansとNicolas B.


第5回目に突入して、パリの恒例イベントとして
定着した感がある、NUIT BLANCHE

光とコンテンポラリー・アートの
パリの夜通しイベントです。

新たな地区を加え、270ほどの著名アーティストと、
1000を超える未来のアーティスト・ホープ

パリとその周辺に、巨大インスタレーションを
張り巡らします。

オフィシャルイベントに加え、OFFイベントもあり、
たった1晩のイベントとしては力をいれすぎ?!

今日はこのオーガナイズをパリ市から一手に
引き受けている企画会社に勤める友人より
招待状をいただき、記者会見に出席。

友人は、プロジェクター(Power Point)担当で
緊張していました。




それもそのはず、場所はパリ市庁舎のレセプション・ルーム
市庁舎に職員全員が勤めていると思ったら
大間違いで、HOTEL DE VILLEは、市長と側近のオフィスを
除けば、ただの大きなレセプション会場。
パリ市の役員でも、めったに通えない場所なのです。



天井はこんな感じ。


後期のネオ・クラシック建築で、
飾り立てすぎなのが、外観にも内装にも
よく出ています。「魔の隙間」と言って、
装飾のない空間が忌み嫌われた時代。

ドラノエ市長は、ほっそり、色っぽく
ご登場し、(この方、ゲイなんです)
パリがいかに世界の中心であるかを力説され、
自分のスピーチが終わると、さっと退場。

残された企画会社と、アート・ディレクター2人
(パレ・ド・トーキョーの初代アート・ディレクターの
Jerome SansとNicolas Bourriaud )は、
なぜかとても苦々しい顔をして挨拶&質疑応答。

何だか、ゴタゴタしてるみたいね。
当日の朝まで、配るプレス資料ができていなかったと
言うし。(そして、会見は10時45分・・・)

せっかく来ていた参加アーティストも、壇上で
紹介しあげればいいのに、式次第のない、情報の少ない
会見でした。

メディアからは(特に地上波TV)、
土曜の夜の視聴率をおびやかすけしからんイベント、
と思われているらしく、「どの局も取材してくれないんです」
というコメントが出たり、

PINK TV(という新しいケーブルチャンネルがあって、
うちの彼がセットとか、アイデアとか提供している)が、
いきなりマイクを奪って、
「PINK TVではNUIT BLANCHEの取材番組を組んでいます」
という宣伝をし始めたり、と、メチャクチャ。
面白かったけど。

ドラノエ市長のスピーチで印象に残ったのは、

「世界中のアーティストが、パリでCHEZ LUI(自分の家)と
感じるとき、パリはアートの世界都市として君臨する。
パリは、パリ市民のためのものではない。
21世紀のパリのあり方も、パリが好きな人のために
パリが存在する
、ということで変わりない。」

という言葉でした。

無理やりな「パリ博愛都市論」。

でも、ドラノエさん、色っぽくて
パリ市長としては合格。
人間、品と風格が命だと思います。



昨日はパリ滞在中のノンちゃんと
アニエス・ベー ギャラリー の「鈴木ヒラク展」の
オープニングに顔を出す。

この展覧会、東京の
テツヤ君 からの情報でしたが、
パリのクリエイティブ会はめちゃくちゃ狭くて、
主役のアーティスト、
鈴木ヒラク君 は、さっそく、
私が一緒に活動したことのある
パリの日本人アーティストたちの元学友、とか、
友達、だということが判明。

この日はライブ・ペインティングがあるということで、
またまた、こういう場にはお決まりの、
フランス人映像作家、
ルネ・リカタ
(かつては、伝説的なクラブ・イベントを
仕掛ける、VJの走りだった)にも再会する。

初めて、こういう場で会社の同僚ルカ君にも遭遇。
オークション会社にも、マンガ部門があったりして、
彼はマンガとリト(版画)担当です。
はっきり言って、アートおたく。

ライバル会社や、パリのアート事情を調べ上げて
アップデートするのが仕事の私よりもイベントに
詳しいって、どういうことなのかしら?!

ノンちゃんはすかさず、ポートレートを撮らせてほしいと
お願いしていました。(笑)
確かに、華奢でかわいい美少年だけど。


ライブ・ペインティング中の鈴木ヒラク&
それを撮影するルネ・リカタ。


ヒラク君は、なかなか日本人離れした感覚の
持ち主で、むしろNYとか、アムスとかのアートシーンに
いそうな、のびのび&やかましい人間関係にはとらわれて
いない感じ。

途中から、アニエス・ベー本人も顔を出していました。
金髪に、白シャツx黒スーツが、
よくお似合いで。本人が着こなすアニエス・ベーは
ステキでした。雑誌やTVで見るより、ちっちゃく見えたけど、
それは本人のオーラのなせる業?


鈴木ヒラクのウォール・ペインティングの中の
ノンちゃん。



まだまだ日の長いパリの秋の夕べは続き、
マレに似合わないキレイ目パティスリーの
Pain de sucre で目の保養。
ここ、一度取材で来ましたが、夕方のウィンドーは
跡形もなく、人気のほどがわかります。

続いて、
マレの隠れ家ギャラリー、
Marian Goodman Gallery

20時ごろに到着。
杉本博司 のパリでは初の本格的なギャラリーでの
個展。オープニングでしたが、
こちらは、お祭りムードはなく、
ひたすら、白い空間と白い写真から
放たれる光に呑まれて、鑑賞。

最後は、
鴨のコンフィがいつもとっても美味しい、
私の定番カフェ、マレのLes Philosopheにて、
ボジョレーのMACONをいただきながら、
またもや、ノンちゃんお得意の乙女トークに
深入りしてしまうのでした・・・。

今日は、
住んでいてもあまり通らないマレの裏道の奥を
いろいろ発見できて、新鮮でした。

本当は、年に一度の、フランス一斉に、
秘蔵建築を一般公開する待ちに待った、
Journee Patrimoine(文化遺産デー)だったのですが、
今年も、長蛇の列に並ぶ気がせず、
朝の睡魔に負けてしまいました・・・。

でもいいの。
まだまだ、来週も、イベントがいっぱいあるから。


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パリは先週くらいから、人が戻ってきて、秋のイベントシーズンに向けて
あわただしくなってきました。
フランスの秋のART情報をいくつか。

■ BIENNALE DES ANTIQUAIRES
古美術ビエンナーレ
9月15日~24日、グランパレ
ARTCURIALでは下半期のオークションのPREVIEW展示会を同時期に開催。
■ MUSEE DES ARTS DECORATIFS DE PARIS
パリ装飾芸術美術館
9月15日に5年間(!)の工事を経て、リニューアル・オープンします。
街頭のポスターには、柳宗利のバタフライ・チェアも!


■ リヨン現代美術館
9月24日より3つの展覧会が始まります。
そのひとつに、カイカイキキ より、Chiho Aoishima、Aya Takanoの二人展が
ラインナップされています。

■ ブラッサイ BRASSAI 本人の遺品コレクション オークション
10月2日、3日。MILLON より。
ドゥルオー・モンテーニュ会場にて、9月28日~10月1日まで一般公開。

■ パリ、NUIT BLANCHE
10月7、8日の夜、
パリ市内を光のインスタレーションで埋め尽くすイベント。
グランパレの美術ディレクターでもあるThierry Dreyfusなど、
注目のデザイナーが参加。
私の展覧会 にも出てくれている、高木正勝 (在京都、映像作家、ミュージシャン)も、
NUIT BLANCHEの一環で、シャンゼリゼのTOYOTAのショールーム でコンサートをする予定です。
■ オルレアン FRAC CENTRE 「アーキラボ」展
10月14日より開催。
以前、六本木の森美術館 で行われていたものの、続き。
オルレアンのFRAC CENTRE(現代アート基金) 主催の展覧会。
こちらは、建築関係のコレクションで有名です。
森美術館でも、ほぼ、こちらのコレクションを使っての展示でした。
遠藤秀平 (前回の、ベネチア・建築ビエンナーレの金賞)など、
日本人建築家も多数含まれています。
■ FIAC (パリ現代アート見本市)
10月26日~30日
今年は初めて、グランパレとルーブルの地下での2箇所開催です。

◆ FIACと同時開催のオークション
 
ARTCURIAL   
MODERN(29日、30日)、
CONTEMPORARY(28日、30日)
CONTEMPORARY(28日)
CONTEMPORARY(27日)
CONTEMPORARY(27日)
FIACでのギャラリー価格と、オークションでの落札価格
大きな差があったりして、面白いです。

◆ SLICK ART FAIR
今年から、パリのFIAC(現代アート見本市)
同じ日程でOFFイベントが開催されることになりました。
10月26日~30日
バーゼルなど、他の見本市には必ず、SecondラインのOFFイベント
ありますが、今までパリでは開催されていませんでした。
その代わり、違う時期に、もうすこし格調の低い、ART PARIS という見本市が
ルーブルの地下で行われていますが。
この見本市は、FIACのOFFといっても、
FIACが非常にセレクトが厳しくなってきたため、
(現時点で、日本からは、今年HIROMI YOSHII のみという発表)
非常に注目されています。
友人 がオーガナイズに関わっていることから、
私も映像などをイベントスペースに展示しないかと
誘ってもらっていますが、まだどうなるか分りません。
例年になく熱い、パリのアート・シーン。
わざわざ見に来る価値、絶対あります!

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ここ最近、汗ばむくらいの陽気ですが、
こんなお天気の週末は、ものすごい人出になります。


予想通り、どこに行っても人、人、人。。。


それでもめげずに私が出かけたのは、
東駅横の修道院を改築したアーティストのレジデンス での
映像xパフォーマンスのソワレ。



ここはチャペルなどをそのまま残して、
コンテンポラリー・アートのスペースに改造していて、
「パリっぽい」アートを愉しむには
うってつけの場所。


私の「パリっぽい」には、最近かなり皮肉がこめられていて、
古いものと現代の融合とか、
細かいことにはこだわらない現場やっつけ主義とか、
アンニュイさとか。。。
「とにかく、パリっぽいのは素敵だけど
どうにかならないの?」と
言いたくなる、むしろ、
退廃的で非生産的な、根強い悲観主義(ペシミスム)が
大いに感じられるパリっぽさのこと。


たまたま行ったイベントだったのに、

私が企画した初の舞踏公演 のために、

新作を作って出演してくださった舞踏家の藤谷由美 さんや、

旧知のアーティストがビデオに出演していたり、

以前イベントをオーガナイズしていたクラブ のDJ/VJ、Ericが、

本日の仕切り役だったりと、アートの世界の狭さに

時の流れを感じてしまう。かれこれ、もう丸6年もパリにいればね。

パリも狭くなってきたなぁ。。。

面白いほど、そんな因子が集っていて、
いつまでも変わらない、ある種のパリだなぁと、
感心しながら、次のイベントに移動。


向かったのは、
マレ地区13区の国立図書館裏にある
コンテンポラリー・アートのギャラリーの
オープニング。


だいたいのギャラリーが、この土曜日に、一斉に
シーズンをスタートしました。


マレのオープニングでは数年前から相も変わらず、
肌を真っ黒に焦がしたバカンス族が、
初秋のファッションを見せびらかしに来てるとしか
思えない、着飾り様。


人が多すぎて、挨拶する人が多すぎて、
たいていの人は作品なんか見てない。
近くのファッショニスタの溜り場カフェLA PERLE

同じ人種。


打って変わって、13区のLOUISE WEISS通りは
ひっそりしていて、前衛的な匂いを求めた
若いアート系の学生とか、
ギャラリー主と、バカンスの話ではなく、
アート市場の話をしにくる常連さん的な面々。


パリの中心から離れている上に、
一時期に比べて、すっかり活気をなくしたかのように
見えるけれど、場所は関係なくビジネスしていけるのが、
コンテンポラリー・アートの市場。


メールと電話で、商談成立しちゃうので、
実力のあるギャラリーは辺鄙なところにあっても
いいみたい。


その中のJOUSSE ENTREPRISE というギャラリーでは、
PHILIPPE JOUSSE氏本人が、人懐っこい笑顔でお客さんを
迎えて歓談していて、和やかないい雰囲気でした。

ここの作品のセレクトは、ギャラリストの人柄が
そのまま反映されていて、ストレートな、
気持ちのいい作品が多く、この日の
展示アーティストは、ブランドをテーマにした
やや建築的な要素の強い写真を撮る、
FRANK PERRIN 。 



色んな都市のブランド・ショップ建築を正面から
撮った「RUE(STREET)」シリーズ
どこかでみたことありませんか?


私は結構好き。


その後は、パリの夜霧にまぎれて・・・
ではなく、夜の熱気に汗だくになりながらも、
懲りずに和食レストランに並び、(土曜日の夜は大混雑)
シャンゼリゼのパティスリーLA DUREE でデザートだ!と、
またしても大混雑のAveneue des Champs-Elyseesに
繰り出し、結局LA DUREEはやめて、
レバノンの高級お惣菜屋NOURA でヨーグルトの
冷菓子をテイク・アウトし、
最後は、まるでブラッサイの白黒写真のような
エッフェル塔の下のベンチで、夜デザートに舌鼓。


こんな陽気なので、
日曜日も、外でフル活動。
自転車でパリ中駆け回ったあとは、
住宅街の中のひっそりした、広い芝生でごろん。
夜は、トマトをことこと煮て、ヘルシー・イタリアン。


久々に、「よくできました」。
正しい休日の過ごし方。



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