金沢は終日雨、室内にいると少し蒸し暑い。
あっという間に9月も最終日、明日からは10月です。



ピースの散歩


今朝、参加したセミナーで

「啐啄同時」(そったくどうじ)という禅語を教わりました。
そのまま訳すと鶏の卵の話で、卵から雛がかえる際、
中から雛がこつこつと殻を叩くことを、すなわち「啐」。
親鳥が外から殻を叩くことを、すなわち「啄」というのだそうです。

鳥の卵というのは、殻を破る時機を誤ると雛鳥は生まれない、
あまり早く破れば中は水のみ、遅すぎると腐ってしまう。
「啐」と「啄」が同時に成されることによって、
まさしく絶好の機となる、すなわち、
物事において絶好の機会のことを啐啄同時というのだそうです。

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人間関係においても、相互の啐啄が時間的に間髪入れずに合うならば、
うまくいくでしょう。ですがその「機」というものは、おのずと訪れるものであって、
つくろうとしてもつくれるものでもありません。

機とは熟するもので、この機が熟した時こそ、
啐の時であり、啄の時なのでしょう。

親と子も、そして世の中の人間関係においても、
人と人との関係が疎外されている現代社会においては、
この「啐啄同時」、とても意味深い言葉ですね。

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調べているうち、面白い話もありました。
武田信玄が家康に、表に「啐啄」と大きく書いてあるが、
特別重大な中身のない暗号のような書状を送り、
信玄が今川を討つにあたって、家康を共闘するに足る人物なのかを試したと。

電話もメールも会う事さえもままならない時代、他の者に知られず、
暗号のような手紙で正しく相手の器量を推し量ろうとする武将とは、
なんともスゴイ。歴史には学ぶことがたくさんありますね。




実はおととい、プライベートな女子会をしていたのですが、
私にとってはこちらのメンバーも、戦国に負けず劣らず男社会で戦う
スゴイ器量も気風もある「つわものぞろい」

めったに揃わないけれど彼女達には「啐啄」の呼吸あり。

女子会4人組
(4人組、もう一人は訳あって姿出せない、、、笑)



私は本当に友に恵まれているとつくづく感じた夜でした。