「じゃ、Instagramじゃなくても。
と思うけど」


見せたいなら俺だけに直接見せろと?
そういうことか。
ホントに面倒くさい男。
説教が始まった。


「そうか笑」
適当に流そうとした。
なのに、責められた。
「うん。
彼氏もいて、Instagramにわざわざ出すなら、他に見せたい人がいるのかなと思うよね。
ま、いいけど」


これが嫉妬なら嬉しい。
でも違う。
自分の思い描く女性じゃない場合、気に入らないことは責めるタイプだ。
あーもう。
そんなイラっとした気持ちで返信。
「Xさんが色気picヤダっていうから、もう空と海と食べ物しかあげないから笑」


努めて明るく、交そうとした。
すると、また攻撃。
「話逸らすの上手いな。
だから、別にそこまで好きではないかなーと」
「違うよ、他の人はオマケで、Xさんをひきつけたかったの」
「Instagramで?」
「もう出さないから」
「はーい」
「好きよ。
それだけ。
Instagramに顔出したの許して」


顔出しくらいで何でここまで否定されるのか。
Instagramに自撮りをあげたら、他の男の人にアピールしていることになるのか。
彼は私を責め続ける。


「ま、好きがたくさんありそうね。
彼氏が好きとか俺が好きとか、他とか」
ただ少しだけ自撮りあげただけなのに、私は他に好きな人がいることになっている。
もう、どこまでひねくれてるのか。
そこまで飛躍するか?


何て答えたらこのバカらしいやり取りは終わるんだろう。
貴方を愛しているって言っても信じないくせに。
この人、これまでの恋愛の中で、素直に気持ちを受け入れたことはあるんだろうか。
彼が納得する答えなんて分からない。



「他はない。
心惹かれない。
DM来た人、ブロックした。
彼氏はもう普通だから。
浮気してるかなぁとか思う時もあるし、なんだか嫉妬もしない。
Xさんはなんか特別」
さぁどうだ、これで納得する?


「色々ありますな笑」
「Xさんは受け入れちゃった笑
嬉しかったから、全然嫌じゃなかった。
他の男の人は、ウェーって思っちゃった」
面倒だ面倒だと思いながらも、彼が納得するように媚びる私。


「ま、誘ってるpostだから仕方ないねー」
どこまで責める気か。
しつこ過ぎやしないか。


「私が誘ってる?」
「誘ってるでしょ、どう考えても」
「そうなんだ」
「そりゃDMとか来るでしょ。
だから俺以外にも見せたいんだと思うかな」
段々と惰性で返事を続ける。


「じゃ、もうご飯しかあげないから」
「何不貞腐れてんだよ笑
自由にどうぞ。
あとは俺がどう捉えるかだから」
「分かった」
「はい」
「落ち込んだー」
「何でだよ」
「ビールでも飲もー」
「そもそも彼氏いるのに」


そこまで調子よくラリーが続いていたけど、彼が叫んだ。
「あー。
また、1人でしちゃうの?」
…エロタイム。



今までの会話でイラっとしたり、媚びてみたり、流してみたり。
彼に翻弄されながら、結局は受け入れてもらおうとしている自分に辟易する。



「彼氏とはこないだやってないから。
そんな気分ではないし、なんか上の空になっちゃった」
言い訳してみる。
「1人でしようかなぁ笑」


「ふーん。
しないの?
彼氏でしょ?」
「いつもいつもしません」
この人は、よっぽど彼氏とMの性生活が気になるのか。



「時々してるわけね笑
興奮するの?」
「義務的になっているかも。
興奮とかしない」
「でも感じてアンアン言ってるんでしょ?」
「多分、向こうも義務的」
「それはないよ。
アンアン感じてるでしょ?」


私も、はい彼氏とのセックスに感じてます、と答えた方が気が楽だなと思ったけれど。
なんとなくね、やっぱりそこはいくら嘘でも言いたくなくて。
こう答えた。


「Xさんとは感じた。
彼とは普通だって」
「はい、逸らした。
わかりやすい笑
最悪やなくて普通ならいいんじゃない?」
この会話いつまで続くんだろう。
もう0時回っていました。
彼氏との話をこうもしつこく聞くとは。


「感じないの!もー。
むしろ、やんなくていい。
もっと燃えるようなセックスがしたい。
でも彼とはマンネリ。
そんなもんかな」


架空の彼氏とのことを聞かれるのが辛い。
セックスなんかしてないし。
いない人間とのことしつこく聞かれても答えられないし。
だったら彼の納得する答えを用意したいけれど。
それでも彼氏とのラブラブの空想は出来ない。


「燃えたいの?
彼と付き合ってから他の男とした?」
彼にスイッチが入ったようだ。


「燃えるような。
アソコがびちょびちょになるような」
それまでのモードと切り替えたみたい。


「するわけないでしょ。
私、まじめ。
Xさんとこうなって、自分で驚いてます」
「俺はする?」
「考えただけでビチョビチョなの、なんでかな?」
「しないの?」
「Xさんには燃えるの。
委ねたくなるの」



彼にとって心地良い返事をしていて、これでいいだろうと思っていたけれど。
彼は今、自分を求めてほしいらしい。
ただ単にMを責めて楽しんでいるだけだと思っていたら。



「する?
しないのね。
即答じゃないなら。
わかりました」
今すぐ欲しいって言わなきゃいけないシーンだったようだ。


「したいよ。
どSなんだから笑」
笑うしかない。
彼氏とのセックスはどうなのか聞きながら、実は自分を求めて欲しかったんだ。
このLINEが、面倒だと思っていたのに。
私にもスイッチが入った。


「他の女をびちょびちょにしていいの?」
「いや。
私だけを濡らして。
他の人なんていや。
欲しいの、Xさんが」


スラスラと出てくる求める言葉。
早くLINEを終わらせたかったはずなのに、淫らな言葉を綴ってしまう。
すると、彼がこんなことを言いました。


「彼氏とセックスはいや。
ホントは独り占めしたいよ。
心も身体もね」


とても心地良い言葉。
嘘でも幸せになる。
信用出来ないけどとても嬉しい。


「うん。
私もそうしたい」
「会いたい?」
「うん」


返事をしてしまいました。
うん。
そう言ってあげたくなって。
本当に会えるんなら、逢いたいよ…



「会うやろ?
運命の二人やけ」














それでは、続きはまた書ける時に照れ