蓮 従者~アニルッダ(逆位置)
ーKeywordー
【幻想】
幻想を掴みたくなる時には、その裏面にある不安定さを見てください。
-恋愛-
クリアなコミュニケーションが取れなくなっている時には、距離をとってみることも大切です。
-仕事-
うぬぼれや強迫観念的な感情に、あなた自身が振り回されてしまいそうです。気をつけてください。
-対人-
知らない間に消えていく関係がありそうです。
カードの意味
アニルッダ(クリシュナの孫でプラディユムナの息子)は、典型的なさわやかでロマンチックな英雄です。彼は、ドヴァーラカーの王宮における人気者であり、それゆえに最大の信頼を得て、その堂々たる態度を開発しました。非常に優秀、有能な彼の高度な意見は、保証されないわけはありませんでした。
17歳までに彼は既に古代インドでもっとも望ましい結婚の一つといわれる結婚をしました。隣の王バーナの娘ウシャーは、一度も彼にあったことがないにも関わらず、特に彼の魅力に影響されやすかったようでした。彼女が彼を夢見て、友人に彼に似せた絵を描かせたことは、もう過剰というほどのことでした!親切な友人は、彼女がすぐに彼と結婚しなければ、ウシャーの底知れぬ愛と特定の思いつめた気持ちが衰えていくと告げました。その青年は、家族に知らせることを気にすることさえなく、出発します。ウシャーとアニルッダは、ガンダルヴァ結婚(親の同意を得ることなく、花輪の交換によって挙げられる結婚式)によって結婚します。彼らは結婚の幸せを楽しもうと急いでいました。
バーナがたった一人の自分の娘が、彼女の部屋に一人の若い男を隠していると知ってやってきました。彼がカッとなったのも当然のことです。幸せなカップルは急いで逃げます。しかし、バーナはシヴァによる神通力(そのうちのごく一部としては1000本の腕)に恵まれていた為、彼らを追い越します。アニルッダはそれに向かって懸命に戦いますが、うち負かされ、そして捕虜となります。クリシュナとプラディユムナは、彼を救い出し、バーナと和解させなければなりません。一旦冷静になれば、彼は本当のところ異議はないのです。しかしクリシュナは、この深く考えることなく急ぎ、社会の礼儀作法を激しく無視した行為について、若いカップルに親切に指摘し、彼が怒りを抑えられるようにしたのでした。
*ロータスのスーツの物語は、 西暦400年前後、サンスクリット文化の花開いたグプタ朝の繁栄のもとに活躍した、サンスクリット語の詩聖、カーリダーサの『クマーラ・サンバヴァ』という詩〔クマーラ(シヴァ神の息子)の誕生の意の詩篇〕からきています。
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