矢 4~ビーシュマのジレンマ(逆位置)
ーKeywordー
【精神的疲労】
心が麻痺していませんか?客観的に見てみてください。
-恋愛-
非協力的で嫌な態度をとらないよう、気をつけて。
-仕事-
あなたの人生で、休憩を取る余裕がないほど重要なこととは、何ですか?
-対人-
招かれざる客が、訪れてくるかもしれません。
カードの意味
苦悩する父を見て、皇太子の位を自ら放棄し、子を残さないと宣言したビーシュマによって、シャーンタヌ王は、サティヤヴァティーを妻にすることができました。
ビーシュマは、自分が偉大な王になれることを知っていました。彼は、何が何でも王になる、それを遂行することを望まれていることも知っていました。しかし、不断の愛が原因で死にそうなシャーンタヌ王を満足させる為に、世代を超えて反響が大きいであろう決断をしました。
ビーシュマは、親を思う彼の個人的な義務は満たされたかもしれませんが、彼の志は最高だったにもかかわらず、社会の中で役立たずの存在となりました。地獄への道は善意で舗装されています。時には、最も熟慮に熟慮を重ねた敬虔な批評であっても、まったく時間をかけずに下された結論と同様に誤りがある場合があります。
*『マハーバーラタ』は世界3大叙事詩の1つとされています。(他の2つは、イーリアス、オデュッセイア)。『ラーマーヤナ』と並び、インド2大叙事詩の1つです。サンスクリットで書かれており、全18巻あります。
マハー=偉大な、バーラタ=バラタ族、偉大なバラタ族の物語です。バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の争いを軸に物語は進められます。
物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに、神との対話や賢者の助言として、たくさんの教訓が入っています。それらが、インドの哲学、宗教の原点となっており、特に有名なのが神の歌を意味する「バガバッド・ギーター」です。
「バガバッド・ギーター」は、パンダヴァ家の5王子の一人、アルジュナが戦いを前に、親族でありながら敵対し戦うことの虚しさを嘆くのを聴いた賢者クリシュナが語りかける巻を指します。神へ通じる道として、執着を捨て、もろもろの行為をせよとクリシュナは説きます。アルジュナはすべてを神クリシュナに委ねます。
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