杖 6~ラーヴァナの敗北(正位置)
ーKeywordー
【勝利と成功】
楽観的な人生観が、役に立ちます。
-恋愛-
恐れや不安や不要です。
-仕事-
希望のスキルに到達する、または、資格を得ることができそう。
-対人-
指導者や意思決定者に恵まれそう。
カードの意味
ラーヴァナは、彼の王国の資源を破壊し、将軍や親戚をすべて死に追いやりましたが、それでもまだ、シータを解放することについては寛容でした。
ラーヴァナは、恐ろしい姿を持つ彼の功績と名声が、森から出てきた田舎者のラーマを幻惑し、脅かすだろうと信じていましたので、もっとも恐ろしい姿をすることにしました。彼は、ラーマの偉大な能力を認めることもなく、ラーマの武勇は過去の栄光であるという、批判的な発言を示しました。彼は月桂樹の上でとても安らかに休んでいて、自分がおろかな妄想に滑り込んでいったことに気がつかなかったのです。
ラーマは形を超えているため、誰もが自分の理想を彼に投影します。ラーヴァナにとって、彼は優しい森に住む世捨て人であるので、そのように見せていました。
ラーマはブラフマーストラを使います。これはブラフマーが作成したもっとも致命的な矢です。なので、ラーヴァナは難攻不落であるというのはまったくの間違いではないのです。最終的に使用されることのない武器だけが、彼を征服することができるのです。
ラーマは、ラクシュマナに、その時代の最も強い王の最期の言葉を聞きに行かせました。
「今日できる良いことを、明日に延期しないでください。私は海の水を甘い水に変え、人類の恩人として称賛されました。私は今、他人の妻を誘拐した人間という汚れた栄光の元で死んでいくのです。」
*『ラーマーヤナ』は、古代インドの大長編叙事詩です。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つでもあります。サンスクリットで書かれ、全7巻、総行数は聖書にも並ぶ48,000行に及んでいます。成立は紀元3世紀頃で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされています。
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いています。ラーマーヤナの意味は、「ラーマ王行状記」です。
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