矢 王~ガル-ダ(正位置)
ーKeywordー
【不滅】
最も強いものを表しています。
-恋愛-
あなたは、相手の興味を引こうとしているわけではなくとも、相手は誤解するかもしれません。
-仕事-
専門家のための専門家、プロのためのプロを表しています。合理性をもち、良き相談相手であり、よい助言をくれます。
-対人-
少し柔軟に対応するのが吉。あなたがチャンスを与えれば、相手はあなたを好きになります。
カードの意味
ガルーダとハヌマンは、宇宙の強い力の中でも最も強いものです。しかし、これらの偉大な存在は共に、宇宙を支配する権力を使用する代わりに、人生を奉仕に捧げました。 ハヌマンの報酬は、マヌー、アダム・カダモン、ファーストマンとして、彼が創造の次のサイクルを統括することです。ガルーダの報酬は、不滅です。
ガルーダ(宇宙のワシ)は、カシュヤパ仙の子供でした。彼の母親ヴィナターとその姉妹であるカドゥルー「蛇の母」との間には、ヴィナターがカドゥルーの奴隷になるという、憎しみと悪意がありました。
母親を救うために、ガルーダはナーガたちが求めたアムリタ(不老不死の薬)を手に入れることを約束し、実行しました。
ガルダが飛んでいるとヴィシュヌと出会いました。ヴィシュヌは、ガルダの勇気と力に感動し、ガルダの願いを叶えることにしました。それはアムリタを用いない不死であり、ガルダはそれを受けてヴィシュヌのヴァーハナとなることを誓います。そこへ、神々の王であるインドラが現れ、ガルダを襲いましたが、適いませんでした。結果、ガルダに永遠の友情の誓いを申しみ、ガルダには不死の体が与えられ、さらに、ナーガたち蛇族を食料とする永遠の権利を恩恵としてうけとりました。
ガルーダは、翼の一つの羽根で惑星をとらえることができるほど強かったのです。翼の巨大な轟音の背景には、ヴェーダの永遠の賛美歌が聞こえます。平然としたその目は、睡眠を克服していることを意味します。そして、その絶対的な視線は、すべてを見通すことができるのです。そのもつオーラは、宇宙の破壊の火のように燃え、ガルーダの名前を繰り返すことで、夜間に蛇を遠ざけることができます。ヨガの特別なガルーダ・サーダナはヨギを文字通り宙に浮かせることができます。これは今日でもまだ実践されています。
*『マハーバーラタ』は世界3大叙事詩の1つとされています。(他の2つは、イーリアス、オデュッセイア)。『ラーマーヤナ』と並び、インド2大叙事詩の1つです。サンスクリットで書かれており、全18巻あります。
マハー=偉大な、バーラタ=バラタ族、偉大なバラタ族の物語です。バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の争いを軸に物語は進められます。
物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに、神との対話や賢者の助言として、たくさんの教訓が入っています。それらが、インドの哲学、宗教の原点となっており、特に有名なのが神の歌を意味する「バガバッド・ギーター」です。
「バガバッド・ギーター」は、パンダヴァ家の5王子の一人、アルジュナが戦いを前に、親族でありながら敵対し戦うことの虚しさを嘆くのを聴いた賢者クリシュナが語りかける巻を指します。神へ通じる道として、執着を捨て、もろもろの行為をせよとクリシュナは説きます。アルジュナは、すべてを神クリシュナに委ねます。
【Mercury Hiromi 書籍のご案内】