杖 女王~スヴァーハー(正位置)
ーKeywordー
【シャクティの人格化】
クリエイティブなエネルギーを持った女性。
-恋愛-
愛する人に対して、非常に保護的になっていませんか。
-仕事-
自分の経験による知恵を信頼してください。
-対人-
あなたの存在は、人々に強い印象を与えます。
カードの意味
スヴァーハーは、アグニつまりヴェーダ アグニの妻です。神聖な炎をささげることは、彼女の名前を発することによって浄化されない限り、受け入れられることはないと考えられています。したがって、古代からの詠唱は、六千年の間、鳴り響いています。神聖な火の中に、我々はアグニのためにこれをささげるのであり、自分のためではありません。火の犠牲ヤグナは、ヒンズー教の儀式の中心であり、スヴァーハーは、その有効性の中心です。彼女は、宇宙の女性的なエネルギー原理である最高のシャクティの人格化とみなされています。そして、アグニは、シャクティの主であるシヴァの一つの形であると考えられています。
「スヴァーハー」と唱えることなく行なわれる儀式は、全体が美徳のないヤグナとなります。スヴァーハーは、心の恐ろしい集中を取り除いてくれるのだと確信することができるでしょう。
奥義としてはスヴァーハーは、アグニがヤグナの提供を消化し、同化することを可能にする力です。これだけで神の食べ物であり、リタを支配するよう力づけ、宇宙の秩序を維持し、懲罰的なカルマの報復であるダンダを満たします。その意味で、宇宙を創造し
た調和のとれた物質の継続は、スヴァーハーの力に依存しています。スヴァーハーは、富と繁栄の女神である秘密のラクシュミと表されます。彼女は、王や天才のもとに降りるシュリ、シャクティのパワーという概念に類似しており、ダルマにしたがって創造され現れるのです。
*『ラーマーヤナ』は、古代インドの大長編叙事詩です。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つでもあります。サンスクリットで書かれ、全7巻、総行数は聖書にも並ぶ48,000行に及んでいます。成立は紀元3世紀頃で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされています。
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いています。ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」です。
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